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本間 舜久一覧
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『クララとお日さま』(カズオ・イシグロ著、土屋 政雄訳)
世界同時発売されました 2021年3月に刊行されたカズオ・イシグロ(Sir Kazuo Ishiguro)の8作目の長編小説「Klara and the Sun」。土屋政雄による翻訳で「クララとお日さま」として日… -
「悪意」がいやらしいほど綿々と『グロテスク』(桐野夏生著)
『グロテスク』〈上下〉 (文春文庫)桐野夏生著 実際の事件をヒントに そもそもは、筒井康隆の『創作の極意と掟』に出て来た本を読んでみようということで深みにはまった感じのある女性の作家による女性主人公の小説を… -
不条理に慣れてしまったのかもしれない『異邦人』(カミュ著、窪田啓作訳)
『異邦人』 (新潮文庫) (カミュ著、窪田啓作訳) 薄くても難しいものは難しい 何年ぶりだろう。読んでみた。 というのも、『調書』(J・M・G・ル・クレジオ著、豊崎光一訳)を最近読んで、どうしてもイメー… -
クライマックスはふいに訪れる。『離陸』(絲山秋子著)
離陸 絲山 秋子 (著) タテヨコにさらに現在過去に この作品を読んで、あらためて小説とはなにか、物語とはなにか、と考えた。 読者が、過去にどのような本を読んできたかによって、『離陸』の楽しみ方もまた大き… -
破天荒。残酷。ユーモア。暴力的。哀しみ。そして悲しみ。『ティモレオン―センチメンタル・ジャーニー』(ダン・ローズ著)
『ティモレオン―センチメンタル・ジャーニー』 (ダン・ローズ著、金原瑞人・石田文子翻訳) 2006年4月刊行の中公文庫で読む。 なんという破天荒。残酷。ユーモア。暴力的。哀しみ。そして悲しみ。 この作品は… -
心が震える作品『わたしを離さないで』(カズオ・イシグロ 著、土屋政雄訳)
『わたしを離さないで』(カズオ・イシグロ 著、土屋政雄訳) 概要 シンプルでストレートな作品 2005年発表の「NEVER LET ME GO」の邦訳。ブッカー賞最終候補となりました。 映画化、舞台化、テレ… -
- 2020/12/5
- SF・ホラー, セルフパブリッシング, 文学(日本)
ネコ、猫、ねこ……さまざまなネコが登場する小説集『猛チュールの惑星』
『猛チュールの惑星』 国際ネコネットワーク(INN)著 『猛チュールの惑星』 国際ネコネットワーク(INN)著SF・ホラー・ファンタジー セルパブ(セルフパブリッシング)の作品を中心に、「猫」が登場するSFお… -
『JR上野駅公園口』(柳美里著)
全米図書賞 受賞 2020年11月19日、アメリカで最も権威のある文学賞「全米図書賞」の翻訳文学部門で 柳美里著『JR上野駅公園口』が選出されました。 I AM VERY SURPRISED!! I am A… -
濃密な人間ドラマに心を揺さぶられる『少年と犬』(馳星周著)
『少年と犬』(馳星周著)の紹介 〈目次〉 男と犬 泥棒と犬 主婦と犬 娼婦と犬 老人と犬 少年と犬 あざとさを軽々と吹き飛ばす巧みな構成と描写。闇を抱えた登場人物とそこに現われた犬が織りなす人間ドラ… -
さまざまな読み方ができる作品『奈落』(古市憲寿著)
さまざまな読み方ができる作品 音楽、言葉、ホラー、時代、家族、未来、人生、成長、死生観などなど、さまざまな読み方ができる作品です。エンタメ小説として軽く読むのもよし、「社会学者が書いているのだから」と深読みするの…
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