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015 自分の道

いろいろなことを学んで
自分の進むべき道を決めるのもいいし、
自分の進むべき道を決めてから、
いろいろなことを学んでもいい。

どちらも、同じことなんだ。
(言志録 15修辞立其誠)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(やり方は自分で見つけよう)
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014 情報過多からの脱却

ほかの人のいいところをきちんと学んで、
自分のものにするんだ、という気持ちを持つのはいいこと。
だけど、家族や自分の身の回りの人たちから学ぶだけでは、
なにか足りないんじゃないか?

読んでいる本の数からしても、
ぜんぜん情報不足な気がしないか?

より多くの情報を得て、学んで、
その上でベストの選択をしたい。
そうは言うけど、
ただ情報や知識をたくさん持てばいい、
というのとは違うのではないか?

なんのためにより多くの情報や知識を必要としているのか。
そこをはっきりさせておかないと、
情報や知識に振り回されるだけになっちゃう。
(言志録 14吾既有資善之心)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(たくさんの本を読めば学べるのか。それは違う。学ぶ意志が先。学ぶ気持ちがなければ本をただ読んでも意味がない。情報も同様で、ただ情報を集めれば正しい道がわかるわけではない。まだ意志が明確ではないときは、たくさんの本や情報に接することも大切だけど、意志がはっきりしてきたら、絞り込んでいく必要がある)
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013 本を読む理由

学ぶために、本を読む。
(言志録 13為学)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(本を読めば学べるのか。それは違うのです。学ぶ意思が先。学ぶ気持ちがなければ本をただ読んでも意味がないのです)
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012 過程を知る

昔の優れた考えを学ぶ時は、
ただ優れた考えだけを学ぶんじゃなくて、
そこに到達した過程も
学んだほうがいいだよ。
(言志録 12以三代以上意思)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(過去の優れた考え方と訳しましたが、原文では「三代」、つまり古代中国の夏、殷、周のことを指しています。夏(か)は『史記』などに出てきますが考古学的な証拠が乏しく長く伝説とされてきました。現代では研究が進み実在していた可能性も出てきました。背景を含めて知ることで、なにがどう優れた考えなのかをより明確に知ることになります)
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011 心で計る

ハカリにのせて、ぼくたちは体重や荷物の重さを知る。
ハカリはハカリ自身の重さを計測できないよね。

物差しがあれば、ぼくたちの身長や物の長さを知ることができる。
もちろん、物差しは自分の長さを計ることはできない。

ぼくたちには心がある。
心は、世の中で起きている事の善悪を計ることができる。
しかも、自分自身の善悪も計ることができる。

心は、特別な存在なんだ。
(言志録 11権能軽重物)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(だからこそ、自分の心を磨いておこう)
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 佐藤一斎および「言志四録」については、こちらをご参照ください

 ふわっと口語で愉しむ『言志四録』のすべては、こちらのアーカイブをご覧ください。

【ご注意】勝手に現代口語に訳すというか、かなり著者なりの言葉になっていますので、ご興味を持たれたら原典にも触れてみてください。

参考:講談社学術文庫 川上正光訳、岩波書店 日本思想体系46「佐藤一斎 大塩中斎」(1980年5月23日第1刷)

著者は現在、M&Aオンラインで連載中です「M&Aに効く『言志四録』」
こちらは連載が完結しています。「M&Aに効く論語」

 

010 どのように生きるか

自分の心に聞いてみてほしい。
なぜ、この世に生まれたのか?
私がやらなくてはならないことは、なんだろう?
いまここに生まれてきた以上、天職があるはず。
天職を果たせなければ、生まれてきた目的を達成できないのでは?

こんなことを考えてみれば、
これからどのように生きていくべきか、
見えてくるんじゃないかな。
(言志録 10人須自省察)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(天職とは生まれて来た目的を達成することだ。「ここがロドスだ、ここで跳べ」との言葉もある。いま自分がやるべきことが、生まれて来た理由と重なれば最高ではないか。)
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009 地位で人の優劣は決らない

「あの人は優秀だ」とみんなが認める人は、
「徳」のある人。つまり人格や品性も備わっているはず。
徳がある人には、それに応じた地位が与えられた時代もあったんだけどね。
つまり徳の高さによって、地位の価値も変化したんだよね。

だけど、そんな時代は昔の話。いまでは徳がなくても、地位を得る人が出てきてしまった。
だから、優れた人、という意味があいまいになってしまったんだ。
地位がまるでその人の優秀さをあらわしているみたいになっちゃった。
いま優秀と言われている人たちに、徳はあるのだろうか。
その地位にふさわしい徳もなく、
地位にしがみついているとすれば、それは恥ずかしいことじゃないのかな。
(言志録 9君子)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(肩書きだけ、地位だけでは人を評価できない。人格や品性を磨かない人が、どれだけ偉そうにしても、その程度のものに過ぎない)
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008 生きていく

ぼくたちには、もともと才能がある。
だから、それを徹底的に磨けばいい。

ぼくたちは、もともと
この社会で生きていく上での役割がある。
だから、それを徹底的にやり遂げればいい。

これが生きていくってことなんだ。
(言志録 8尽性分之本然)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(才能と役割のどちらかだけでは、不十分かもしれない。両者をバランスよく発揮できれば最高だよね)
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007 成果を出すための学び

志を立てる、
つまり目標をこれと決めて、
それに向かって突き進み成果を出すために、
なにを学ぶと思う?

恥ずかしいってことを
学ぶんだよ。
(言志録 7立志之功)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(恥ずかしさを知らない人は、失敗しても平気だし、努力も一面的。本当の意味での恥ずかしさをよく知る人こそ、努力を惜しまず、結果に結び付けるんだ)
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006 目標は自分で決める

学ぶためには、まず志を立てよう。
それは、目標を定めて
自分の気持ちをそこに集中させることだ。

だけど、この目標を立てることや、
気持ちを集中させていくことを、
ほかの人から無理強いされてやるようじゃ、
だめなんだよ。

自分の本当の心はどこにあるのか?
素直に耳を傾けてみよう。
そして、自分の気持ちに忠実に、
目標を定めよう。
(言志録 6学莫要於立志)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇
(強制されていたんじゃ、学べるものもなかなか学べない。だいたい目標は、自分で作るものだし、自分の心を偽っちゃいけないんだ)
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 佐藤一斎および「言志四録」については、こちらをご参照ください

【ご注意】勝手に現代口語に訳すというか、かなり著者なりの言葉になっていますので、ご興味を持たれたら原典にも触れてみてください。

参考:講談社学術文庫 川上正光訳、岩波書店 日本思想体系46「佐藤一斎 大塩中斎」(1980年5月23日第1刷)

著者は現在、M&Aオンラインで連載中です「M&Aに効く『言志四録』」
こちらは連載が完結しています。「M&Aに効く論語」

005 なんだ、あいつは!

頭に来ることって、
実は学ぶためのエネルギーになるんだ。

「なんだ、あいつは!
おれだって、
あんなやつぐらいにはなれるんだ。
おれだって、やれるんだ」

こんな具合に、
腹が立ったことを
バネにしていくことなんだ。
(言志録 5憤一字)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(自分にはできない、とあきらめるんじゃなく、なにくそって思うかどうかで、その人の進歩に大きな差が出てきちゃうんだよ)
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004 変化の速度

宇宙ってのはね、少しずつ変化するんだ。
ぼくたちの世界も、少しずつ変化している。

どうしたって、それは止められない。
変化を避けようとしても、難しいんだよね。

それにね。
「こうなってほしいな」とかって思うような変化を、もっと早く実現しよう、
なんて思っても、
それもなかなかできないものなんだ。
(言志録 4天道以漸運)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(だからなるようになることを、受け入れる気持ちも必要だし準備も必要だ。それに、なかなか思うようにならないからって、焦って動き回るだけじゃなく、待つことも大切だ)
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003 誰のために仕事をするの?

きちんとした事を成し遂げようと思うんだったら、
自分は宇宙の意思に従って
仕事をするんだ、といった気持ちが必要なんだ。

誰かに認められたいからやる、
なんて気持ちがあったんじゃ、だめなんだよ。
(言志録 3凡作事)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(だから正々堂々と自分の仕事をしようよ。人の意思で操られても、ろくなことはないんだからさ)

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002 誰から学ぶ?

一番、物事をよくわかっている人は、
宇宙の理論を先生として学んでいる。

次にわかっている人は、
優れた人を先生として学んでいる。

その次にわかっている人は、
昔の人の書いた教えを先生として学んでいる。
(言志録 2太上師天)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇
 自分にふさわしい先生を見つけること、そしてより大きな存在から学べば、自分もそれだけ多く学べるんだよね。

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001 運命ってどう思う?

宇宙や地球上のことは、昔もいまも、
どこの国や地域でも、変わらないで続いている部分がある。

太陽に照らされた部分もあれば、日陰もある。
太陽が出て沈み、月が満ちては欠ける。
春、夏、秋、冬と季節がやってきては去る。
こういうことって、ずっと前から
決まっていたことなんだ。

金持ちになったり、貧乏になったり。
生まれたり、死んだり。
短命だったり、長生きしたり。
大儲けしたり、大損したり。
チヤホヤされたり、みんなからディスられたり、
仲間が集まってきたり、離れていったり……。

こういうことって、
決まってしまっている範囲みたいなものがあって、

ぼくたちは、その中であくせくしているんだよね。

だって、ぼくたちは、その決まっているはずの中身を、
まったく知らされていないんだもの。

いろんな仕組みや仕掛けがあるんじゃないかって思うけど、
芝居や映画なんかのように、
見る側ってそういうことを知らないもんだから
ハラハラ、ドキドキしちゃうよね。
そんな感じに似てるのかな。

だけど、そんな風には思わない人が多いみたい。

自分にはそうした決まりごとを越えるだけの
能力や知力があるって思い込んでいて、
一生の間、必死になってバタバタして、
求めるものを探して走り回ったあげく、
最後には疲れ果てて倒れちゃったりして、ね。

こういう風に迷ってる人って、
たくさんいるんじゃない?

(言志録 1凡天地間事)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(だから、余計なことは考えないで、
自分の運命があるなら、それを自分で
自然に切りひらいていけばいいんだよね)

と続けたい気がします。

志とかっていうと、青臭くて、ちょっと恥ずかしいかもしれません。
でも、これって、結構、あとあと効いてきますよ、人生に。
あまり教えてくれないし、人に教わるものでもないかもしれません。
だからって、何も知らないできちゃうと、ちょっとね。
いつの時代も先は見えません。見えないものはわかりません。
わかっているのは、自分がそれを信じることができるのか、どうか。
その心の部分を補強し支えてくれるのが、志ってことなのかな、
と思ったりもします。
運命は自分で変えられる。だけど、太陽を西から昇らせることはできないわけで。
いま、どこに力を注いだらいいのか、常にこういう感覚を研ぎ澄ませておかないと、
あっという間に時間だけが経ってしまうのですね。

◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆

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【ご注意】勝手に現代口語に訳すというか、かなり著者なりの言葉になっていますので、ご興味を持たれたら原典にも触れてみてください。

参考:講談社学術文庫 川上正光訳、岩波書店 日本思想体系46「佐藤一斎 大塩中斎」(1980年5月23日第1刷)

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ますもと・てつろう

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投稿者プロフィール

「かきっと!」の編集長です。記事もいろいろ書いています。

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