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今日の言葉

001~115は、こちらのアーカイブをご覧ください。

123 時を惜しむ

若くて元気なうちは、
時間を惜しむようなことはない。
あったとしても、
取り返しがつかないほどではない。

四十歳を過ぎる頃になれば、
時間が去っていくのを
惜しむようになっているだろう。
もう、かつての勢いや元気ではない。

なにかを学ぼうとするなら
若い頃に目標を立てて始めよう。
あとになって悔やんでも遅い。
(言志録 123人方少壮)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(やりたいことに一日の大半を使える年齢は貴重。そこで人生は大きく変わる)
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122 本当の自分

大自然から生まれた
本当の自分がいる。

いま見えている姿としての
仮の自分がいる。

どちらも自分だ。
それを理解しておくことだ。
(言志録 122有本然)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(どちらの自分に正直に生きるべきだろうか)
◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆

121 自分を信じる

独立した存在であること、
自分を信じること、
それが最も重要だ。

誰かに頼ること、
強い者に媚びることは、
寒い日に暖まりたいからと、
炎に近づきすぎてしまうのと同じ
危険性がある。
(言志録 121士貴)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(他者との距離感に常に気を配りたい)
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120 自分をなくすな!

自分を見失ったり、
自信を失うと、

あなたの周りにいる人たちを
失うことになる。

こうした人たちを失ったら
すべてを失う。
(言志録 120喪己)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(自分を保つこと、ある程度の自信を秘めることは自分のためだけではない)
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119 自力

とてつもない大事業を成し遂げよう、
と思い立ったとき、
頼りになるのは、自分一人である。

自分の中にあるものだけで、
成し遂げる覚悟が必要だ。
(言志録 119士当恃)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(自身の強い思いがなければ、自分の思い描いた未来はやってこない)
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118 志の大きさ

いまの時代にナンバーワンを目指すことは、
とても大きな志だろう。

でも、それではまだ足りない。

この同時代に生きている人間の数には限りがある。
その中でのナンバーワンとなることは、
不可能ではない。

一方、歴史を見てみよう。

どの時代にも多くのナンバーワンがいて、
その中には到底かなわないほど、
優れた人たちもいる。

誰でも死んでしまえば、
過去の人となる。

歴史に残るナンバーワンたちと比べたとき、
成し遂げたことがどれほどのものか。
比較されることになる。

志というものは、
時代が変わっても、歴史的にも
ナンバーワンを目指すぐらいの大きさが必要だ。
(言志録 118上欲為世間)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(志は大きく持つ。妥協して小さな志にしてしまわないことだ)
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117 リーダーの誕生

古代、人々はまだ組織的ではなく、
社会性もあまり意識していなかった頃、
トラブルが絶えなかったはずだ。

弱肉強食。強い者がトップに立ち、
強い者の都合でねじ伏せていただろう。

しかし、そのうち、賢い者が現れて、
調整し裁定を下すようになる。

それがうまくいけばいくほど、
広範囲にその人物の存在が伝わり、
多くの問題が持ち込まれるようになる。

その人物は調整や裁定に専念することになり、
頼みごとをする人たちによって
食べ物や金銭が提供されるようになる。

こうしてリーダーが生まれたのだろう。
(言志録 117上古之時)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(世の中の役に立ってはじめてリーダーとなる)
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116 栄誉と苦痛

素晴らしい人物だ、
と誰もが誉める人がいる。
だが、もしかするとその人は、
受けた栄誉に苦しんでいるかもしれない。

たとえば、悪名高いリーダーに仕えた
優秀な部下はどうだろうか?

その人は、自分が信じていたリーダーの
悪名をなんとかしようと必死に働き
その結果、
後世に名を残すほどになったのかもしれない。

しかし、それは本意ではなかったはずだ。
その人の受けた栄誉は、
リーダーの悪名とセットで語られ続けることになるだろう。いつまでも……。

そんなことのために、
懸命に取り組んだわけではなかったのに。
(言志録 116古今以舜)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(栄誉を受けることが、必ずしも喜びであるとは限らない)
◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆
 佐藤一斎および「言志四録」については、こちらをご参照ください

 ふわっと口語で愉しむ『言志四録』は、こちらにアーカイブされていきます。

【ご注意】勝手に現代口語に訳すというか、かなり著者なりの言葉になっていますので、ご興味を持たれたら原典にも触れてみてください。

参考:講談社学術文庫 川上正光訳、岩波書店 日本思想体系46「佐藤一斎 大塩中斎」(1980年5月23日第1刷)

M&Aオンラインの著者連載コラム
「M&Aに効く『言志四録』」

「M&Aに効く論語」

 

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ますもと・てつろう

投稿者プロフィール

「かきっと!」の編集長です。記事もいろいろ書いています。
業界紙・誌(物流、金融経済、人事マネジメント)、ビジネス誌、ビジネス書など幅広く編集・執筆をしてきました。
ペットケアアドバイザー(愛玩動物管理飼養士二級、2005年度)
行政書士試験 合格(2009年度)

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