Morning Sip Wood Anemone Flower  - Zazu70 / Pixabay

今日の言葉

001~050は、こちらのアーカイブをご覧ください。

057 命は語る

植物を育ててみよう。

生き物の持つ「気」や、
万物が秘めている勢いを観察してみよう。
とても得るものが多いはずだ。

どんな事象からでも、
私たちは学ぶことができる。
(言志録 57培植草木)

  ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇

(命あるものは大切なことを教えてくれる)

◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆

056 酒の怖い面

まじめにがんばることの正反対が、
だらしなく怠けること。
節約してムダをなくすことの正反対が、
ぜいたくして浪費すること。

お酒は人をだらなしなく怠け者にし、
ぜいたくや浪費のきっかけになる。

まじめにがんばって、節約してムダをなくせば、仕事も家庭も発展する。

怠けて浪費をすれば、
仕事や家庭は崩壊する。
お酒は、そんな崩壊へと向かわせる
きっかけになる。
(言志録 56勤之反為惰)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(酒が人に及ぼす功罪を意識しておこう)
◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆

055 酒の効用

お酒は次の二点で役に立つ。
その一。神をカタチとして感じることができる。
神は形がなく、気だけの存在だ。
お酒によってその気の精を集めて、形にすることができる。
その二。年寄りを元気にする。
お年寄りは、元気が足りなくなるので、
それを補うのにお酒を役立てるといい。

ただし、血気盛んな若者は、
酒を飲んでも効用は少なく害が多いので、ほどほどにしたほうがいい。
(言志録 55酒之用有二)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(飲んでも飲まれるな。飲めばいいというものではないのが、酒の不思議さだ)
◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆

054 適量

お酒は穀物の精だ。
少し飲むことで、体にもいい。

だが、薬もそうだけど、
飲みすぎてしまうと、
体を壊す。

いろいろな薬が、
自然界からもたらされる。
自然の良薬でも量を間違えれば、
体に悪い。

お酒が人を異常な行動に走らせるのは、
飲み過ぎているからだ。
(言志録 54酒)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(加減は難しい。いいものでも悪い影響が出るまで過剰に摂取することがある。適量をどう学ぶか。それは一生の課題かもしれない)
◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆

053 元気の素

私(佐藤一斎)の父は、今年86歳となる。
そばに人が大勢いると、気分もよく元気だが、
人が少ないと元気そうには見えない。

きっと私たちには共通の「気」、つまり「気持ち」があるんじゃないか。
老いた父が、気心の知れた人たちと一緒にいると元気になるのは自然なことだろう。

つまり元気の不足しがちな高齢者も、
ほかの人たちの「気持ち」を得ることで、元気を取り戻せる。
薬を飲んだり治療を受けたりするように。

中国の古い言葉に
「80歳にもなれば、人は人でしか温まらない」とあったが、これは「人の気持ちで温める」
ということだろう。
(言志録 53家翁今年齢八十有六)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(気は誰もが発している。その使い方によっては人を元気にすることもできる)
◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆

052 安心感と決断力

リーダーのように
集団の中で重要な立場となった人には、
二つの役割がある。

まず任された組織内を穏やかにすること。
そして決断力で事態に対応すること。
(言志録 52社稷之臣所執)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(安心感と決断力を正しく提供できる者がリーダーにふさわしい)
◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆

051 リーダーの仕事

リーダーは、根本的なところだけに力を注ごう。

日常的な細かいところは、これまでやってきた伝統的なやり方のままでも構わない。

部下の人たちや世の中の人たちが、
言いたくても言えないことを
あえて言う必要があるかもしれない。
これまでのリーダーでは解決できなかったことに取り組むことも、
年に数回、あるだろう。

その年に数回必要な出番こそ、リーダーの重要な役割なのだ。

細かいことにかかわりすぎて、自分の個性を出そうとあれこれとやり方を変えるなど、部下を混乱させることは、リーダーの仕事ではない。
(言志録 51大臣之職)

◆◇ ◆◇ 訳者の蛇足 ◆◇ ◆◇

(小事は部下に任せる。その改革は組織で行う。リーダーがすべきはほかの誰もできない大きな決断だ)
◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆

 佐藤一斎および「言志四録」については、こちらをご参照ください

 ふわっと口語で愉しむ『言志四録』は、こちらにアーカイブされていきます。

【ご注意】勝手に現代口語に訳すというか、かなり著者なりの言葉になっていますので、ご興味を持たれたら原典にも触れてみてください。

参考:講談社学術文庫 川上正光訳、岩波書店 日本思想体系46「佐藤一斎 大塩中斎」(1980年5月23日第1刷)

著者は現在、M&Aオンラインで連載中です「M&Aに効く『言志四録』」
こちらは連載が完結しています。「M&Aに効く論語」

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

ますもと・てつろう

投稿者プロフィール

「かきっと!」の編集長です。記事もいろいろ書いています。

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

公式ツイッター

編集長ツイッター

ページ上部へ戻る