自分で体調を維持するには?『エグゼクティブ・コンディショニング』

『エグゼクティブ・コンディショニング』(ダウンロード動画つき)
ZERO GYM 著、松尾伊津香著・監修
疲労回復ジムのメソッドを絞り込んでわかりやすくまとめた書籍です。そもそもは、時間のとれない忙しい人、あまり運動の習慣を持っていない人に向けた本でしょうが、短時間で、そして短期間で成果を出すために「これだけは」と整理されていることもあって、コロナウイルスによる自粛、在宅勤務など大きく日々の環境が変わった人にとっても役に立つ内容になっています。
目次
【序章】体調:最高のコンディションとは
【1章】睡眠:安心して眠る
コラム 午後のパフォーマンス最大化には「パワーナップ」
【2章】運動:重力に逆らう
コラム 姿勢改善のカギ。あなたはブリッジできますか?
【3章】呼吸:意識を操る
コラム ゾーンも呼吸でつくれる? いい集中と悪い集中
【4章】食事:食事を革新する
コラム 朝食を抜くと生産性が上がる? 朝断食のススメ
【終章】習慣化:よりよい自分に変わっていく
在宅勤務、自分で体調を維持するには?
タイトルに「エグゼクティブ」とありますが、もちろんどなたでも役に立つことがコンパクトに、わかりやすくまとめられています。
在宅で仕事をする、ジムに行きたくてもなかなか行くことができない、いろいろ手を出してみたが、物足りない……。
私たちは、日々、ベストの状態でいたいと願っていますが、体調を考えるとなかなか思うようにいかないものです。
そんなとき、この本に出合いました。
「睡眠」「食事」「運動」「呼吸」とポイントを絞り込んでわかりやすく、整え方を紹介しています。
あれもこれも、ではなく、この中から自分に必要なものを選択してとにかくやってみるのがよさそうです。
私は、「運動」「呼吸」に注目して、スクワットをやってみたり、日常でもふと呼吸に気をつけるようになりました。
シンプルで、実用的で、専門的なアドバイスや解説もしっかりしている本です。
毎朝の目覚めに注目
本書のわかりやすさのひとつとして、体調(心身ともに、ですが)を見極める方法として、「目覚めの爽快さ」を指標としていることです。
目覚めがよければ、その日はベストなパフォーマンスを発揮できることが多いからです。
そのことから、睡眠についてのアドバイス、最近の研究によって明らかになった睡眠法などが紹介されています。
爽快に目覚めるためには、入眠前にすべきこと、してはいけないことがあると知りました。
これは、なかなか守れない日もあるとは思います。ただ、意識して習慣化するとすぐに効果を感じることが多いのも事実。スマホ、ブルーライトなどなど、「わかっているけどやめられない」がいろいろありますが、試してみる価値はあります。
脳の疲れをとる「5秒スクワット」
スマホとも関連しますが、いまの時代は24時間、仕事のことが頭から離れない状態も多くなりがち。いつも考えて判断していたら、それは疲れますし、睡眠にも悪影響が出るでしょう。
そこで、運動。脳の疲れをとるためには、適度な運動が有効ですが、ただ体を動かせばいいわけではないようです。
本書では、専門家が、短時間で効果的な運動についてアドバイスしてくれています。
中でも気に入ったのは「5秒スクワット」。やり方は簡単ですが、はじめてやるとなかなかキツイです。5秒というのは、5秒でやりきるのではなく、1回のスクワットに5秒かける、ということです。とてもゆっくりです。
本書に出ている正しいフォームは、私の思っていたスクワットとちょっと違って、かなり深くというか後ろにひっくり返りそうになるぐらい膝を曲げていく感じなんですね。だから、これをゆっくりやるとキツイ!
スクワットはよく回数で考えがちですよね。50回とか100回とか。
でも、本書では、ゆっくりとやる5秒スクワットによるたくさんのメリットを紹介しています(P102)。
どこでもできて、道具もいらず、人間の体では比較的大きな筋肉(大腿四頭筋)を使うことで、さまざまな効果が得られるというのです。
呼吸や食事を改善
私としては睡眠の知識と5秒スクワットだけでも、かなり元が取れた気になりましたが、さらに呼吸、食事と続きます。
睡眠時の無呼吸症などでも知られるように、呼吸はいまとても重要な要素なのに、呼吸はあたりまえにしているので、意識することが少ないもの。
歩きながらの呼吸を意識する方法は身につけておいていい習慣のひとつでしょう。
さらに、食事。なるほど「白いもの」についてはいろいろ問題がありそう。糖質をどうして気をつけなければならないのかなど、知っているようで、実は間違って覚えているような知識も見直すことができます。
(2020/04/24)
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