
2019年シーズン(2019-2020)を迎えたNFL。今季もレギュラーシーズンの最後の場面とワイルドカード、プレイオフ出場チームの決定までまとめています。プレイオフからスーパーボウルまではこちらへ。
上に新しい記事が来ます。NFL用語などはこちらを参照ください。
目次
Week17終了 レギュラーシーズンが終わりました!
2019年12月30日(日本時間)、NFLのWeek17が行われレギュラーシーズンが終了しました。フランチャイズの地名をクリックすると各チームのオフィシャルサイトに飛びます。英語ですが、最新のディプスチャートなど含め充実しています。
AFC | NFC | |
第1シード |
レイブンズ |
49ers サンフランシスコ 13勝3敗 |
第2シード |
チーフス |
パッカーズ |
第3シード | ペイトリオッツ ニューイングランド 12勝4敗 |
セインツ ニューオーリンズ 13勝3敗 |
第4シード | テキサンズ ヒューストン 10勝6敗 |
イーグルス フィラデルフィア 9勝7敗 |
第5シード | ビルズ バッファロー 10勝6敗 |
シーホークス シアトル 11勝5敗 |
第6シード | タイタンズ テネシー 9勝7敗 |
バイキングス ミネソタ 10勝6敗 |
ワイルドカードの対戦
1月5日(日本時間)
ビルズ@テキサンズ
タイタンズ@ペイトリオッツ
1月6日(日本時間)
バイキングス@セインツ
シーホークス@イーグルス
最終週の決着
AFCの試合から……。
レイブンズはすでにこれ以上はないほどの成績なので、QBを控えのグリフィンⅢにし、勝てばもしかするとワイルドカードにすべり込めるかもしれないスティーラーズと雨の中で対戦。スティーラーズQBホッジスは、パスがなかなか決まらない。守備は一流なのだが攻撃は厳しい状況。さらにパントでもファンブルしたりと散々な最終戦でした。この敗戦によってスティーラーズの望みは消えました。
チーフスは、ベタランQBリバースが最後まであきらめないチャージャーズと。この試合もぜんぜんうまくいかない場面があったかと思えば、2回のパスでTDを取るようなシーンがあって、チーフスはよくわかりません。昨年のMVPマホームズは相変わらず調子はいいようです。
ペイトリオッツはドルフィンズと対戦。4勝しかしていないドルフィンズだがやたら元気がいい。QBフィッツパトリックは要所でパスを決めるが、ペイトリオッツの強さの前ではどうにもならないと思いきや、INTリターンTDなどを決めて前半は同点。後半はむしろ押している。とくにペイトリオッツはラン攻撃が安定しないし、ブレイディのパスもほんのわずかズレているようでキャッチミスが頻出。それが最後の大逆転につながったのだろう。ドルフィンズがみごとな勝利をおさめました。ペイトリオッツはなんとワイルドカードから戦わなければなりません。
テキサンズは今季2戦目の出場となるQBマッコーンを先発させ、いつものワトソンはお休み。対するタイタンズはワイルドカードがかかった試合なので、必死。みごとにタイタンズが勝利ですべり込みました。
ビルズはワイルドカードを決定していましたので、ジェッツ戦に最終週は負けていますが関係ありません。
NFCはどうでしょう。
49ersはシーホークスとの対戦。1度目の対戦はシーホークスが勝利しています。ここで負けると地区優勝はシーホークス。なんと引退かと思われたRBリンチが戻ってきたのです。地元のファンは大喜びです。49ersの守備はシーホークスの攻撃をかなり抑えています。QBウィルソンを封じ込めようとします。一方、49ersはクールで二枚目のQBガロポロがいつものように冷静にパスを決め、RBモスタートがしなやかに走り、TEキトルがブロックにパスキャッチにと躍動。いつもの攻撃を仕掛けていきます。最後までもつれていきましたが、シーホークスの攻撃をしのいだ49ers守備のおかげで勝利し、49ersは第1シードを獲得。この対戦はプレイオフでもあるかもしれないので、楽しみですね。
パッカーズは、第2シードのためには勝利しておきたい試合。ライオンズが元気よくて、かなり手こずりながらもギリギリで勝利しました。ちょっと心配ですね。
セインツは、いまチームが攻守ともに調子の狂ってしまったパンサーズを相手に快勝しました。そりゃそうだ。プレイオフでもなにかやってくれそうですね。
イーグルスは、ジャイアンツ戦。勝てば地区優勝。ジャイアンツはQBがイーライ・マニングではなく新人のジョーンズを先発。その差がそのまま結果に。イーグルスは気持ちよく地区優勝となりました。
バイキングスは、ベアーズと最終戦。この試合の勝敗はプレイオフに関係がないので、バイキングスはQBカズンズを温存し、2ndQBのマニオン(前季までラムズにいました)を先発させていましたね。試合はベアーズに負けています。
さて、ワイルドカードの試合の見所は……。
ビルズ@テキサンズ 今季は守備攻撃ともバランスが取れてきたテキサンズ。そして思いがけず高い勝率を上げたビルズの対戦です。テキサンズが優位か。ビルズのQBアレンはレーティングは大したことありませんがINTが少ない。テキサンズ守備がどう攻略するか。テキサンズQBワトソンは派手な動けるQBで彼が本来の力を発揮すれば勝てるはずです。
タイタンズ@ペイトリオッツ タイタンズはなんとかワイルドカードにすべり込みましたが、さすがにペイトリオッツには勝てないのではないか。ただし、ヘッドコーチのマーク・ブレイベル(Mike Vrabel)はなかなかの人物なので、もしかするともしかしますね。選手として8シーズン、LBとしてペイトリオッツにいて活躍しています。守備の人です。ペイトリオッツをよく知っています。今季のペイトリオッツはQBブレイディのパスが安定していないのと(レシーバーが安定していないとも言えますが)、そのせいでラン攻撃を守られやすくなってしまっていて苦しい場面も散見されました。もしもタイタンズ守備がペイトリオッツ攻撃を攻略できれば……。
バイキングス@セインツ セインツでしょうね。いや、バイキングスもなかなかいい。だけど、セインツの得点力はみごとで、これをどうやって止めればいいのでしょう。通常ならトリックプレーと思われるようなプレイコールが普通に毎試合、数回見られます。2ndQBヒルをRBやWRやもちろんQBとして入れて守りにくいったらないですね。守備もなかなか強力なので……
シーホークス@イーグルス まさか地区優勝を逃したシーホークスですが、チーム力は高く、出来不出来のムラのような感じでシーズン中苦しんできたイーグルスよりはかなり優位です。イーグルスはそもそも主力選手の10人ぐらいがケガで離脱していたり、出られるかどうか微妙だったりで、かなり厳しい中、よくここに残りました。その点はさすがですが、シーズン中最後まで激戦を戦ったシーホークスが優位でしょう。
ワイルドカード以降はこちらへ。
(2019/12/31更新)
Week16終了
残すはWeek17のみ。激しい試合が行われた日月火(日本時間)。現地土曜日の試合って珍しいスケジュールですよね。
ともかく、前回のプレイオフピクチャーを参照しながらどうなったかをまとめておきます。
AFC
レイブンズが13勝をあげてホームフィールドアドバンテージを獲得。AFC決勝まで地元でやれます。これは優位ですね。第1シード。最終週は勝っても負けても関係なし。主力選手は温存か。
ペイトリオッツはビルズに快勝しました。同地区の1位2位対決で勝利。地区優勝。第2シード。ただし、この試合でラン攻撃にちょっと弱点がありそうな印象を持ちました。ビルズはかなり上手に守備をしていたので今後の対戦相手は研究してくるでしょう。現在NFLの通算TDパス記録を持つセインツQBブリーズを追っているブレイディですが、今季は以前ほどの鋭さが感じられません。最終週のドルフィンズ戦に勝つか引き分ければ第2シード確定(チーフスが負けても確定します)。
チーフスはベアーズに圧勝。11勝で第3シード。なんだか「ここぞ」というところでがんばれば勝っちゃう印象ですね。最終週のホームでもチャージャーズ戦で勝利し、ペイトリオッツが負けたら、第2シードとなります。
ビルズは第5シード。ペイトリオッツとの試合では、決めきれないもどかしさを感じましたね。最終週はジェッツ戦ですが、その勝敗は関係がないのでムリはしない可能性が高いですね。
テキサンズは、バッカニアーズとの接戦をものにして地区優勝。第4シード。ビルズと同じ10勝ですが、勝率が同じときは地区優勝チームが上のシードになります。最終週はホームでタイタンズ戦。テキサンズにとっては勝っても負けても関係ないですが、タイタンズにとっては重要な試合です。
スティーラーズはジェッツに敗退し、一歩後退。チャンスはゼロではありませんが、かなり厳しい。なにしろ最終週は@レイブンズ。今季最高チームとの対戦ではチャンスはあまりなさそう。ただレイブンズがプレイオフに向けてムリをしないようならかろうじてチャンスあり。勝利してなおかつタイタンズが負けないとダメです。
タイタンズは、セインツに負けてしまったものの、スティーラーズも負けたので同様にまだわからない状況。最終週は@テキサンズ戦。敵地で厳しいですがテキサンズは地区優勝を決めているのでチャンスがありそう。勝てばワイルドカード決定です。
スティーラーズ、タイタンズとも、相手しだいなところがありますね。
レイダースは、チャージャーズに快勝し7勝目。まだチャンスがゼロではありません。@ブロンコス戦で勝利することが最低条件。あとは他力です(スティーラーズ、タイタンズともに負けるなどややこしい条件をクリアしないとムリです)。
それにしても、タイタンズ、スティーラーズ、レイダースともに最終週はアウェイの試合なのですね。
ブラウンズはレイブンズに負けてしまったのでもはやチャンスなし。今季もQBメイフィールドを中心に建て直しが進み、かつてはシーズンに1勝もできないような最弱チームだったのにこうしてワイルドカードを狙えるぐらいにはなっているので、今後が楽しみです。
NFC
シーホークスは、カージナルスに痛い敗戦。11勝で、最終戦の勝利で地区優勝できるかが注目されます。地元で49ers戦。刮目して見よ!って感じの試合ですね。いまのところ第5シード。これは不本意でしょうね。勝利し、パッカーズが負ければ第2シード。セインツも負ければ第1シードのチャンスがあります。
パッカーズは、マンデーナイトでバイキングスに圧勝しました。バイキングスは1dが7しか取れないほど攻撃がうまく行かず。TOの多い試合ながらもパッカーズはそれほどよそ行きの試合運びでもなく、みごとでした。地区優勝! 第2シードです。が、最終週@ライオンズ戦で負けると、セインツに第2シードを奪われる可能性。勝利してセインツが負ければ第1シードの可能性があります。
セインツは、すでに地区優勝は決めていますが、タイタンズを下し12勝で第3シード。安定感があり、勝ちパターンもあり、攻守ともにかなり危険なチームに仕上がっています。最終週は@パンサーズ。よもや負けることはないでしょうが、勝利してパッカーズか49ersが負けたら第2シードになれる可能性があります。勝利してパッカーズ、49ersが共に負けたら第1シードの可能性さえあります。
カウボーイズは、イーグルスに負けてしまってかなり厳しい状況です。地元でレッドスキンズ戦。これに負けるようじゃ、そもそも残れる力ではなかったと。勝ってイーグルスが負ければ地区優勝もあり得る。イーグルスとのレギュラーシーズンで直接対決は1勝1敗。ですがカウボーイズが勝ちイーグルスが負ければ地区内勝率でカウボーイズが上回るので地区優勝となるのです。
49ersは、ラムズに辛勝。いやあ、すごい試合でした。春日の呪いか49ersはついていない敗戦が続いていましたが遂に乗り越えましたね。12勝目となりいまのところ第1シード。最終戦でシーホークスに勝利して地区優勝と第1シードをともにがっちり手に入れたいところでしょう。引き分けでも地区優勝となります。とにかく勝てば第2シード。パッカーズ、セインツが共に負けるか引き分けなら第1シードの可能性も。
バイキングスは、パッカーズにかなり残念な負け方。残念というのは惜しいというのではなく、たとえば前半にスペシャルプレーをやったり4dギャンブルをやっていずれも不発。後半には自慢の守備陣がつぎつぎケガでいなくなる事態。最終戦は地元でベアーズなので、この週のベアーズを見ている限りバイキングスは勝てるはずですが……。ムリはしなくてもワイルイドカードは確定です。
ラムズは49ersに3点差で負けてしまい、8勝のまま。同じ地区のシーホークス、49ersと差ができてしまい、プレイオフはムリ。同じ8勝でもNFC東の地区優勝チーム(カウボーイズかイーグルス)が最後の枠を取ってしまうのです。
イーグルスは、カウボーイズにみごとに勝利しました。第4シードに躍り出ています。いずれにせよこのNFC東地区は地区優勝チームのみが最後の1枠を争う形なのですが、最終週は@ジャイアンツ戦。アウェイ。しかもジャイアンツはQBイーライ・マニングがおそらく最後のシーズン。やりにくい相手です。イーグルスかカウボーイズか。最終週に勝てば地区優勝。勝てばいいんです。引き分けでもカウボーイズが敗戦すればOK。負ければワイルドカードにもなれない(プレイオフに出られない)。さあ、どうなるでしょう。
Week17(最終週)は、日本時間12月31日に全試合が行われ、通常、お互いの勝敗がプレイオフ進出などに関係がある場合は同時刻にキックオフすることになります。が、日本時間午前3時はじまりのカード、午前6時25分はじまりのカードがあり、注目の49ers@シーホークスのみ午前10時20分となっています。
(2019/12/24執筆 2019/12/26加筆修正)
以下、過去の記事です。
間もなくレギュラーシーズン終了!
すでにレギュラーシーズンは終盤。プレイオフピクチャーもほぼ埋まってきたところです。
Week15終了時のプレイオフピクチャーは?
Week15を終えた段階で、次のようになっています。
色の付いたチームはワイルドカード以上が決定しています。
AFC | ||
レイブンズ |
12勝 |
プレイオフ決定。 AFC北地区優勝。 |
ペイトリオッツ | 11勝 3敗 |
プレイオフ決定。 AFC東地区優勝の可能性あり。 |
チーフス | 10勝 4敗 |
ワイルドカード決定。 AFC西地区優勝。 |
ビルズ | 10勝 4敗 |
ワイルドカード決定。 |
テキサンズ | 9勝 5敗 |
ワイルドカードの可能性あり。 AFC南地区優勝の可能性あり。 |
スティーラーズ | 8勝 6敗 |
ワイルドカードの可能性あり。 |
タイタンズ | 8勝 6敗 |
ワイルドカードの可能性あり。 AFC南地区優勝の可能性あり。 |
ブラウンズ | 6勝 8敗 |
ワイルドカードの可能性あり。 |
レイダース | 6勝 8敗 |
ワイルドカードの可能性あり。 |
NFC | ||
シーホークス |
11勝 |
プレイオフ決定。 NFC西地区優勝の可能性あり。 |
パッカーズ | 11勝 3敗 |
プレイオフ決定。 NFC北地区優勝の可能性あり。 |
セインツ | 11勝 3敗 |
ワイルドカード決定。 NFC南地区優勝。 |
カウボーイズ | 7勝 7敗 |
ワイルドカードの可能性あり。 NFC東地区優勝の可能性あり。 |
49ers | 11勝 3敗 |
プレイオフ決定。 NFC西地区優勝の可能性あり。 |
バイキングス | 10勝 4敗 |
ワイルドカードの可能性あり。 NFC北地区優勝の可能性あり。 |
ラムズ | 8勝 6敗 |
ワイルドカードの可能性あり。 |
イーグルス | 7勝 7敗 |
ワイルドカードの可能性あり。 NFC東地区優勝の可能性あり。 |
今季の注目チームは?
Week15を終えた段階で、なんといっても注目は、レイブンズです。QBラマー・ジャクソンは早くも今季のMVP候補となっています。圧倒的な成績と存在感はAFCだけではなくNFL全チームを通して、また過去のQBと比較してもみごとな選手です。2年目。22歳。QBレイティング112.8。33TD、わずか6INT。QBとしてすばらしい成績ですが、彼は走るのです。ランで1103ヤード、アベレージ6.9ヤード。ランのTDはしかし7TDとあえて少ないのです。あえて、というのはレイブンズはすばらしいRBがいるからです。前季セインツで活躍していたイングラムがいます。彼も194キャリー、963ヤード、10TDをあげています。2年目のRBエドワーズも100キャリー、2TD。つまり、走るQBの悪いクセ、なんでもかんでも自分でやってしまう(パンサーズのニュートンが典型ですね。今季はケガでサイドラインで終わりそうですが)。それがない。まったくないわけではないけど、崩れたプレーからのパスは、まるでセインツのブリーズ、パッカーズのロジャースを思わせます。ぜひスーパーボウルで輝いてほしいチームですね。以前のレイブンズは守備のチーム。かつてスーパーボウルを制したときも守備力が圧倒的でした。今季はその強い守備に、破壊的な攻撃力を手にしたのです。なおラマー・ジャクソンはファン投票1位でプロボウルのQBにも選ばれています。通常、スーパーボウルに出るチームの選手はプロボウルには出ないのですが、どうなるでしょう。
さらに注目は、49ers。シーホークスの強いNFC西で首位争いをしています。こちらも80年代から90年代にかけてモンタナやヤングといった名QB、ライスなどのWRで攻撃のチームとして一時代を築き、その後、守備のチームとしてちょっと復活の兆しがあったものの厳しいシーズンが多かったのですが、ペイトリオッツの2ndQBだったガロポロがやってきて、みちがえるほどアグレッシブな攻撃力を手に入れました。TEキトルは、ペイトリオッツでいえばグロンカオスキー(引退しちゃいましたが)です。守備は恐ろしいCBシャーマンがいますし、とても強くておもしろいチームとなっています。
つまり現時点で、私の希望するスーパーボウルは、レイブンズ対49ersなのですが、どうでしょう。
もう1チーム。ビルズの躍進も驚きです。QBジョシュ・アレン。2年目。レーティングはそれほどでもないのですが、チーム力が高く、うまくはまっています。49ers時代が印象的なRBゴアが、コルツ、ドルフィンズを経て現在ビルズ。頼もしいRBです。スケジュールに恵まれた一面もあるかもしれませんが、それを言ったら同地区首位のペイトリオッツも同様なのでWeek16の直接対決を注目してみましょうか。
NFCのセインツも実はちょっと注目。QBブリーズは先日、TDパスの歴代記録を塗り替えました(これまではペイトン・マニング)。通算541TD。さらに重ねていくことでしょうし、追っているのがブレイディ(通算538TD)なので競い合うことになるかもしれません。今季の特徴は2ndQBである#7ヒルを使った多彩な攻撃です。QBというよりマルチパーパスな選手としてこのヒルはワイルドキャットからのラン、オプション、WRやTEの位置からのラン、パスキャッチなどのほか、当然、フェイクなどもあるので守備がやりにくいったらありません。いかにも獰猛なセインツのチーム力はかなりの魅力があります。
Week16以降の行方
比較的、プレイオフピクチャーのはっきりしているAFCに比べると、NFCは混沌としています。残り2試合でどうなるのか注目です。
NFCでは、西地区で、シーホークスと49ersの地区優勝争いがあります。どちらがシード権を取れるのか。ここで2位になるとワイルドカードということで、自動的にシードがなくなりますので地区優勝したいでしょう。最終週(12月30日)に直接対決があります。49ersはその前に同地区でワイルドカードの可能性がわずかに残るラムズと対戦します。もしかすると、この西地区からワイルドカードが2チーム出る、なんてことがあり得るかもしれません。それだけにスケジュールとしては49ersが厳しいのですが……。
ハイレベルの争いではNFC北。パッカーズとバイキングスの地区優勝争いも熾烈。Week1612月24日に直接対決が予定されています。パッカーズはしばらく楽な相手に勝っていますが、49ersにボロ負けしています。バイキングスはチーフスやシーホークスと接戦で敗れていて、チーム力ではバイキングス有利な印象があります。地元での試合なのでより有利かもしれません。
そしてNFC東地区。毎季混戦しやすい地区で、カウボーイズとイーグルスが地区優勝を争います。この地区は勝率が低いので地区優勝チームしかプレイオフには行けない可能性もあります。こちらはWeek16の12月23日に直接対決があります。ここで決まるでしょうか。
AFCでは、ビルズが@ペイトリオッツで同地区対決。ここで勝てばすごいな、と思いますが……。ちょっと難しいかな。
AFC南地区は、NFC東地区に似た様相で、勝率伸び悩む2チームの首位争い。Week17にテキサンズとタイタンズの直接対決。守備の強いテキサンズが勝利する公算が高いのですが、どうでしょうか。
AFC北地区で常に上位でいたスティーラーズが、今季はスターティングQBロスリスバーガーをケガで失ってから厳しい状況が続いています。WRもいなくなり、みたいな。いまは3rdQBが出ていますが攻撃力はかなり落ちています。守備は一流ながらも。最終週にレイブンズ戦があり、いまのところワイルドカード争いに残ってはいますが厳しいですね。直接対決はないのですがタイタンズとワイルドカードの最後の枠を争うことになりそうです。
(2019/12/18執筆)
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