2022年シーズンは、2022年9月9日(日本時間)からレギュラーシーズンがはじまり、Week18(2023年1月8日、9日)まで。
2023年1月15日(日本時間)からポストシーズン(プレイオフ)。今季はワイルドカードを3日に分けた。
スーパーボウル(Super Bowl LVII 57回)は、2023年2月13日(日本時間)予定。
今季はNFL GAMEPASSで観戦。NFLの用語まとめ
前季については「NFL 2021年シーズン~第56回スーパーボウル」を参照ください。
この記事は随時更新。

スーパーボウル

 Super Bowl LVII。第57回。日本時間2月13日(月)に開催。AFC、NFCのチャンピオン同士の対決。ステートファーム・スタジアム(アリゾナ州グレンデール、カージナルスのホーム)。NFCのホームゲーム扱いとなる。イーグルスは緑のジャージ、チーフスは白のジャージ。
チーフスatイーグルス
 試合前 攻撃1位のチーフスと攻撃2位のイーグルスの戦い。チーフスは守備12位でイーグルス3位と、いわゆる「ほこ×たて」の戦いだ。それでいてイーグルスは攻撃も2位であるので、優位と考えていいだろう。チーフスはQBマホームズのトリッキーなプレイも魅力ながら右足の負傷は完全には癒えないかもしれない。その点も不安材料となる。両者の対決は、2021年Week4で対戦してチーフスが攻撃力で圧倒した。ただしこのときはイーグルス守備はいまほど強くはなく、QBハーツもいまほどスクランブルで走れていなかった。イーグルスはラン攻撃で5位(チーフスは20位)でその多くをハーツ自身が負っている。チーフスはシーズン終盤RB10パチェーコによるランが強化されており、ほかにもWRの足を使った攻撃なども見せていた。チーフスは奇策のバリエーションも多く(成功率はそれほど高くはないが)、スーパーボウル用のプレイも用意しているだろう。それが決まるかどうかによって流れは大きく変わりそうだ。
 結果 38-35。終盤までどちらが勝つかわからない試合となった。チーフスが勝利。MVPはQBマホームズで、NFLの年間MVPとの同シーズン受賞は1999年のカート・ワーナー(ラムズQB)以来。
 前半はイーグルスが支配した。チーフスは守備がイーグルスQBハーツのファンブルからのリターンTDをあげたものの、イーグルス攻撃はしっかりと時間を使いながら得点を重ね、チーフス守備はやはりわずかに負けていた。ただしチーフスQBマホームズは1度もサックされなかった。強力なイーグルス守備にチーフス攻撃ラインはしっかり対応した。さらにTEやWRのブロックも有効で、これが後半の伏線になっていった。とはいえ、イーグルスはこのまま試合全体をコントールできるように見えたし、QBハーツはランもパスも冴えていた。さらにタックルを受けたQBマホームズは明らかに再び右足を痛めたようだった。奇策をやることの多いチーフスだが、目立ったのは唯一、WRスミスシュスターがサイドラインになにかを必死に訴える演技をしている間にボールをスナップして反対側で攻撃を開始する、というトリックぐらいだろう。21-24。
 後半は、チーフス攻撃の凄味を感じた。QBマホームズは走ってみせた。攻撃ラインは彼を守り、最後までサックさせなかった。イーグルス守備は反則を取られた。なによりもチーフス守備がイーグルス攻撃を潰しはじめたこと。後半イーグルスの最初のシリーズをFGに抑えた。とはいえ7分45秒も使われてしまう。追いつき追い越さなければならないチーフスにとっては時間との闘いもある。チーフスの攻撃、レシーバーがワイドオープンになる場面が増える。守備をコントロールしはじめた。WR19トニーのTDで逆転。1点差とはいえはじめてチーフスがリードした。問題はそのあとのシリーズ。イーグルス攻撃は簡単にパントしてしまった。4d2でギャンブルしなかったのだ。これは疑問の残るプレイコールだった。圧倒的なQBスニークの強さがイーグルス攻撃の特徴だったのだから2ヤードを突破すべきだった。いくらなんでも1d取れないまま終わるのはもったいなかった。すると、チーフスはここで見事なパントリターンを見せた。またしてもWR19トニーである。いっきにイーグルスGに迫った。ここでチーフスはグルグル回るハドル(Ring-Around-The-Rosie、あるいはArctic Circle)を見せる余裕。これは奇策というよりはむしろ神への祈りに見えた。このプレイはゲインしなかったものの、その次にはWR24ムーアがまたもワイドオープンでTDする。この時間帯のイーグルスは攻守ともにいつもの姿ではなかった。それが大舞台での焦りなのか緊張なのかはわからない。こうしてチーフスは勝利への階段を昇り始める。
 とくにイーグルス守備には対応できなかったのが、サイドライン側に位置するWRのモーションフェイクとも言うべきモーションだった。サイドラインから内側へモーションする。通常は反対側まで行く。あるいはラインの横でブロックをする。ところが再びサイドライン側に戻るのだ。このときスナップされて守備は一瞬、WRをフリーにしてしまう。このプレイをチーフスは左右で1回ずつ成功させて(WR19とWR24)いずれもワイドオープンとなった。とはいえ、まだ35-27。イーグルスは諦めるには早すぎる。QBハーツのスニークでTD、さらに自らのランで2ポイント成功とたちまち35-35にする。残り5分15秒。
 チーフス攻撃を潰せばイーグルス勝利。チーフスが攻撃を成功させれば勝利。この大事なシリーズで、RB10パチェーコを軸とした攻撃を続ける。QBマホームズも走るが足を引きずる場面もあった。そしてイーグルス守備に痛恨のホールディングの反則。あれが反則なのか、という見方もできるが、しっかり腕を回していたのも事実。イーグルス守備はわざとTDさせようとしたが(反撃の時間を確保するため)、RB1マッキノンはゴール前でダウンする。イーグルスはタイムアウトを使い切る。チーフスのFG成功。38-35。残り8秒ではイーグルスには大したことはできず、試合終了となった。
 いずれにせよ、スーパーボウルにふさわしい接戦となり、最後まで目を離せない闘いであった。チーフスはこれまでQBマホームズのワンマンチームが長かったが、今季は攻守ともにチーム力で戦ってきて、その良さがこの試合でも発揮された。また、2試合続けて終盤の相手守備の反則からの得点で勝利している。

プロボウル

 日本時間2月6日(月)に開催されたプロボウル。これまであまり触れてこなかったが、今季は特筆すべきと感じたので少しだけ。NFCとAFCで選出された名誉あるオールスターによるイベント(スーパーボウルに出場する選手は除く)。長年、ハワイで開催されていたことを記憶されているファンも多いことだろう。オールスターでの試合ながら安全に配慮して、やや気の抜けた試合だった。その後、なんとかファンに盛り上がってもらおうとさまざまな工夫(というか迷走)を続けた結果、今季は3試合のフラッグフットボール(7人制のコンタクトなし、ギアなし、キッキングゲームなし)と、合間に行われるスキルコンペティション(skill competitions)の得点でNFCとAFCのスター選手が競う。いわば、運動会のような雰囲気で開催された。場所はラスベガス。あまり期待していなかったのだが、これがかなりおもしろかった。スキルコンペティションはもう少し工夫が必要だが、ロングスナッパーやパンター、キッカーも参加できる競技もあり、WRによる曲芸的なレシーブ競技(採点式)、ラインメンらによるパワーを見せつける競技などもあり楽しめた。フラッグフットボールはマニング兄弟がHCとなり、QBが1戦目ハントリー、ジーノ・スミス、2戦目ローレンス、ゴフ、そしてAFCリードで迎えた最終戦はカーとカズンズだった。カーはレイダースから去ることが報じられており、地元へのサービス的な要素もあった。なにがよかったといって、ヘルメットをしていないので、どのシーンでも選手たちの表情を見ながら楽しめたことだろう。結果的にカズンズのパスが素晴らしくNFCが逆転勝利するのだが、勝敗以上に躍動する一流選手たちの姿を楽しめたのはよかった。さて来季はどうなるのか、さっぱりわからないのではあるけれど。

採点表

表はレギュラーシーズンのWeek18終了後の勝率の高い順。チーム名表記はnfljapan.comに準拠。リンク先は各チームサイト(英語)。
チーム名の下に今季勝敗(勝ち数-負け数)、その下( )内は前季、前々季レギュラーシーズンの勝敗。
地区優勝 ワイルドカード
☆56回スーパーボウル勝利 ★56回スーパーボウル敗戦 ○前季プレイオフ出場

KP(かきっとポイント)は10点満点。-はBYE(その週試合なし)。※中止

AFC NFC
AFC東地区          NFC東地区       

ビルズ


13-3
(11-6、13-3)

8,※,6
7,9,9,7,7
8,4,8,-,8
7,7,7,10,9

 

イーグルス


14-3
(9-8、4-11)

 

8,3,7
7,10,10,7,7
5,9,9,-,8
7,7,5,9,7

ドルフィンズ


9-8
(9-8、10-6)

4,3,4
6,5,6,8,-
8,6,5,5,3
3,4,8,8,4

カウボーイズ


12-5
(12-5、6-10)

2,8,8
5,5,8,8,7
7,-,9,6,5
6,5,5,5,4

ペイトリオッツ


8-9
(10-7、7-9)

5,6,3
3,5,2,5,5
-,5,5,2,5
4,4,6,5,2

ジャイアンツ


9-7-1
(4-13、6-10)

 

5,7,6
.4,4,3,3
7,-,5,6,6
6,4,3,5,6

ジェッツ

7-10
(4-13、2-14)

 

3,0,1
5,6,6,7,5
-,7,3,6,6
6,5,2,5,2

コマンダース

8-8-1
(7-10、7-9)

5,2,2
4,-,4,7,7
8,5,5,5,4
6,2,1,4,5

AFC北地区 NFC北地区

ベンガルズ


12-4
(10-7、4-11)

7,※,6
6,8,8,7,8
-,7,4,8,6
5,6,5,3,7

 

バイキングス


13-4
(8-9、7-9)

 

6,1,7
6,5,7,6,0
8,6,8,-,8
8,5,5,1,9

レイブンズ


10-7
(8-9、11-5)

3,6,7
2,6,5,5,7
-,8,6,5,5
6,4,7,5,7

ライオンズ

9-8
(3-13-1、5-11)

9,7,2
6,7,7,7,7
6,5,4,1,-
0,3,4,6,5

スティーラーズ


9-8
(9-7-1、12-4)

8,6,6
6,4,7,7,7
7,-,2,2,5
0,2,4,5,7

パッカーズ


8-9
(13-4、13-3)

6,10,7
9,-,7,5,3
7,1,2,2,2
4,6,5,6,2

ブラウンス

7-10
(8-9、11-5)

5,7,4
5,4,5,6,4
4,-,7,4,2
4,4,5,3,6

ベアーズ

3-14
(6-11、8-8)

2,1,2
5,-,3,3,6
6,5,4,6,4
5,3,4,2,7

AFC南地区 NFC南地区

ジャガーズ


9-8
(3-14、1-15)

6,7,6
6,5,3,6,-
5,6,3,3,4
2,4,6,5,2

バッカニアーズ


8-9
(13-4、11-5)

1,6,4
3,0,4,4,-
5,4,3,0,3
5,5,5,5,8

タイタンズ


7-10
(12-5、11-5)

6,1,3
4,3,3,6,7
6,7,7,9,-
7,7,6,1,4

パンサーズ

7-10
(5-12、5-12)

 

5,5,7
4,7,-,5,2
5,0,5,5,2
2,2,4,3,4

コルツ

4-12-1
(9-8、11-5)

4,2,2
5,-,2,6,6
5,0,5,4,6
4,5,5,1,4

セインツ

7-10
(9-8、12-4)

4,6,5
5,-,4,2,5
0,3,5,4,4
5,4,1,4,6

テキサンズ

3-13-1
(4-13、4-11)

 

4,0,5
5,5,1,0,0
4,3,2,4,-
4,3,3,3,4

ファルコンズ

7-10
(7-10、4-12)

4,4,1
4,-,6,6,7
4,5,5,4,8
5,5,5,5,5

AFC西地区 NFC西地区

チーフス


14-3
(12-5、14-2)

10,8,10
6,6,7,7,8
8,7,-,8,7
8,7,4,8,9

49ers



13-4
(10-7、6-10)

7,7,8
10,10,8,8,9
8,-,8,4,5
7,7,4,7,5

 

チャージャーズ


10-7
(9-8、7-9)

 

5,7,6
7,7,4,7,7
5,5,-,5,6
7,6,3,8,7

 

シーホークス


9-8
(7-10、12-4)

5,6,2
3,4,6,5,-
4,6,8,7,5
4,4,3,3,7

レイダース


6-11
(10-7、8-8)

4,7,5
5,4,7,5,5
2,3,0,5,-
7,6,4,5.5

ラムズ


5-12
(12-5、10-6)

5,4,10
3,5,4,3,2
1,3,3,-,5
3,4,6,6,6

ブロンコス

4-12
(7-10、5-11)

6,6,0
4,4,1,0,3
3,-,5,3,5
2,4,5,5,6

カーディナルス


4-13
(11-6、8-8)

1,3,4
2,3,-,7,0
5,4,5,6,3
6,4,3,6,3

KPとは?

 試合結果からチームを勝手に10点満点で採点しています(かきっとポイント、略してKP)。あくまで主観(観戦歴40年)。意味付けや解説なし。わかりにくいでしょうけども。順位とも関係ありません。やりたいことをきちんとできていれば点数は高くなり、試合に影響を与えるミスが出れば低くなります。選手のパフォーマンスだけではなく、プレーコール、試合運びなどの戦術、選手起用なども私なりに評価しています。最初の数値が最新のゲームのものです。なお、私はスティーラーズファンなので、基本的にスティーラーズに甘いです。あとNFC西地区にも甘いかも。更新は不定期となります。
 なお、私は先週のKPを次週の注目度として使っています。次週カードの両チームのKPを足して、多い順に注目しています。たとえば、5点のチームと7点のチームの対戦は合計12点。3点のチームと4点のチームの対戦は合計7点。点数の多い試合により注目して観戦しています。

今季の新ヘッドコーチ 成績

勝敗は最新の試合結果を左側に足しています。○勝 ×負 △ドロー ─BYE

AFC 勝敗 NFC 勝敗
ドルフィンズ=マイク・マクダニエル
ワイルドカード
○××
×××○-
○○○○×
××○○○
ジャイアンツ=ブライアン・デイボール
ワイルドカード
×○×
○×△××
○-×○○
○○×○○
テキサンズ=ラビー・スミス
※Week18後に解雇

○×○
×××××
××××-
○×××△

バイキングス=ケビン・オコンネル
地区優勝
○×○
○×○○×
○○○-○
○○○×○
ジャガーズ=ダグ・ペダーソン
ワイルドカード

○○○
○○×○-
×○×××
××○○×

ベアーズ=マット・エバーフラス ×××
×-×××
×××○×
××○×○
レイダース=ジョシュ・マクダニエルズ

×××
○×○○○
×××○-
×○×××

バッカニアーズ=トッド・ボウルズ
地区優勝
×○○
××○×-
○○×××
○××○○
ブロンコス=ナサニエル・ハケット
※Week16で解雇
○××
○××××
×-○××
×××○×
セインツ=デニス・アレン ×○○
○-××○
××○××
○×××○

カンファレンスチャンピオンシップ

 日本時間1月30日(月)に開催予定。AFC、NFCのチャンピオンが決定する。
49er atイーグルス
 試合前 NFCのカンファレンスチャンピオン決定戦。KPは122-125と、ほぼ互角。とくにシーズン終盤から勢いのある49ers。ジャイアンツ戦で完璧な試合をしたイーグルス。49ersQBパーディーはイーグルスQBハーツと互角に戦えるか。両チームの守備はどう動くのか。興味の尽きない試合。前季、イーグルスはワイルドカードでバッカニアーズに敗退したがQBハーツはそれがプレイオフ初登場試合だった。QBパーディーは新人なのですべてが初めてだ。両チームの対戦は2021年シーズンのWeek2で17ー11で49ers勝利。イーグルスのホームゲームだった。トータルヤード、時間ともにイーグルスが勝っていたがTDパスはゼロだった。49ersQBはガロポロだった。ほぼ互角の攻守だったが大切な場面でイーグルスに大きな反則が出て負けた印象。今回も接戦か。
 結果 7ー31 イーグルス攻撃はラン攻撃に強いとされる49ers守備にいきなりラン攻撃をぶつけてきた。この闘志。オープニングドライブを見事にTD。49ersQBパーディーは落ち着いていたのだがサックされて肘を負傷しサイドラインへ。QB17ジョンソンに代わったがこれでは攻撃が進まない。イーグルス攻撃対49ers守備となってしまい、点差が徐々に開く。49ersはRB23マキャフリーも活躍してTDするが、結局この点しか取れず。苛立つ49ers守備は反則連発。イーグルスは反則4回34ヤード罰退だったが、49ersは11回81ヤードにもなり試合にならなかった。後半、QB17ジョンソンが脳震盪でゲームに戻れなくなり、肘の靱帯を断裂しているQB13パーディーがフィールドに戻るもパスは投げられず、試合の流れを変えることはできなかった。イーグルスQBハーツはパスによるTDはなかったものの自身で持ち込むなどラン攻撃でTDを重ねた。余力を残して終わった。

ベンガルズatチーフス
 試合前 AFCのカンファレンスチャンピオン決定戦。KPは107-128とチーフス優位。ただ前試合でQBマホームズが右足を負傷しその影響が残っているかどうか。2ndQBヘネは急遽フィールドに出て見事に代役をしっかりこなして見せたと同時に、攻撃のチーム力の高さを見せた。ベンガルズは雪の中で明らかに調子を落としているビルズにしっかり勝利しているものの、同じ戦法がチーフスに有効か不明。Week13でチーフスと対戦し24ー27で勝利している。このときはベンガルズのホーム試合でとくに3Qに守備がチーフスを調子に乗せなかったのが印象的だった。
 結果 20ー23 体感マイナス15度にもなる極寒のカンサスシティ。両チームとも寒さとも戦う。ベンガルズQBバーローは思ったほどゲインできない。チーフス守備の粘り強さが光る前半。QBマホームズは足首は治っていない。RB10パチェーコを軸とする攻撃。お互いFGというロースコアな立ち上がり。チーフスは4d1でギャンブル。TE87ケルシーにTDパス。QBマホームズのパフォーマンスはいつものように見えるが、後半には足を引きずっていた。テンポアップしたいベンガルズ攻撃だがINTされる。バーローは122投目のINTが、ここで出るのか。それでもいいドライブでTDをして追いつく。ベンガルズ守備もかなりいいプレイを見せている。パスをカットしQBマホームズにプレッシャーをかける。それでもQBマホームズはチャンピオンシップでのTD数でブレイディ21回についで14回で2位になった。3位はモンタナ13回。QBマホームズはファンブルロストしTOを喰らうものの、ベンガルズはこのチャンスを活かせない。チーフスもQBバーローからINT(2回目)するも点に結びつかない。2ミニッツまでもつれていく。お互いに攻撃が続かない。このままでは延長戦かと思われたが、残り30秒でチーフスに攻撃権。QBマホームズがスクランブルでサイドラインへ走って1d。追いかけてきたベンガルズDE58オサイのタックルは場外で反則となり、パーソナルファールでさらに前進し、チーフスは45ヤードFGを成功させる。寒いとはいえこのときは無風だった。残り3秒で試合を決めた。歓喜に沸く地元。ベンチでヘルメットを被って泣くベンガルズDE58オサイ。この反則は実際決勝点につながってしまったとはいえ、ベンガルズ敗戦の全責任を負うわけではない。それまで少なくとも2回はベンガルズに得点チャンスがあったのに活かせなかったことが敗因だ。とくに4Qの攻防ではベンガルズのプレイコールに疑問を感じた。

ディビジョナルプレイオフ

 日本時間1月22日、23日に開催予定。第1シードのチームが登場する。
ジャガーズatチーフス 結果20ー27
 KPでは79-128とチーフスで決まりっぽいものの、いまのジャガーズにはなにかありそう。1週休んだチーフスだが、この休養が裏目に出ることも過去にはあるので要注意だ。とくにチーフス攻撃ラインのパスプロ、守備のプレッシャーのかけかたによってはジャガーズにもチャンスが生まれる可能性。
 雨の試合となった。最初から飛ばすチーフス。だが早々にチーフスQBマホームズが足を負傷。リードしている展開ではある。前半はQBヘネにチェンジ。大きなミスはせず無難に対応。チームとしてマホームズがいるのと同じようなパフォーマンスを見せてTDもした。危機を乗り越えた。後半再びマホームズが登場。ジャガーズQBローレンスはチーフス守備にちょっとずつ削られる感じながらもこうした試合で大きく成長している。後半はチーフス守備が活躍。ファンブルからのTO、INTとジャガーズのチャンスを潰していった。いい試合だった。

ジャイアンツatイーグルス 結果7ー38
 KPでは80-125とこちらも大差。同地区ライバルでレギュラーシーズンではイーグルス2勝。QBハーツが冴えていれば問題なく勝てるはずだが、えてしてそういう雰囲気からポロッと取りこぼすこともある。バイキングスの二の舞にならないように。ジャイアンツは自信をつけている。
 イーグルスQBハーツは最初から自ら走る。攻撃はスピーディーでミスが少ない。さらにイーグルス守備。NFL史上3位のサック数というだけあってジャイアンツQBジョーンズを苦しめる。ジョーンズもこうした試合を経て成長している。INTされてから慎重になりすぎた印象もある。イーグルスは短時間で点を取れる攻撃力でありつつ、時間を費やす攻撃もできて、ボールをなかなか離さない。ジャイアンツは攻撃機会が減ってしまう。一方的な試合となり、イーグルスの強さを印象付けた。

ベンガルズatビルズ 結果27ー10
 KPでは107ー127。接戦になりそう。Week17で重症者が出てキャンセルになった試合のリマッチになった。いわば因縁の戦い。ドルフィンズ戦で苦労していたビルズが、レイブンズと接戦で勝利したベンガルズをどう攻略するか。際どい勝負になるかもしれない。
 雪の中での試合となった。地元のはずのビルズに元気がなく、ベンガルズは元気いっぱい。試合もその差が出た。QBバーローが2TD、RBミクソンが1TDと活躍すべき人が活躍。WRチェイスも活躍。一方、ビルズはQBアレンのパスが重い。1INT、パスでは0TD。最後までベンガルズ守備を崩す方法を見つけられなかった。まさかの大敗だった。ベンガルズはさすが前年のスーパーボウルチームだ。準備というより気持ちの持ち方も違っていたのかもしれない。

カウボーイズa49ers 結果12-19
 KPでは103ー122。伝統の対戦(90年代のQBエイクマン、QBヤングの頃)。49ersはワイルドカードを見た限り、もっともスーパーボウルに近いチームに見える。カウボーイズはさらに工夫しなくては勝てないのではないか。とくにラン攻撃。ただし守備が抑えこめれば勝機はもちろんある。49ersの攻撃力は新人QB含めて充実している。
 前季はチャンピオンシップでラムズに敗れてスーパーボウルへ辿り着けなかった49ers。接戦を制したのはラン攻撃と守備だった。49ers守備はカウボーイズのラン攻撃を止めてQBプレスコットにパスを仕向け2INTを奪う。カウボーイズは序盤でRBボラードを負傷で失ったため、いつもの破壊力に欠けてしまった。49ersQBパーディーは強いカウボーイズ守備ラインに苦戦するも、しだいにラン攻撃で活路を見出す。RBのミッチェルとマキャフリーは、大きなゲインこそ少なかったがコツコツ進めて時間も奪っていった。49ersの攻撃ラインと守備は強力だ。

ワイルドカード

 日本時間1月15日から3日間、ワイルドカードでポストシーズンの開幕だ。接戦が多かった。

シーホークスat49ers 結果23ー42
 同地区対決。49ersの強さにシーホークスはどう立ち向かうのか? 今季2回の対戦はどちらも49ers勝利。KPでは82-122。
 シーホークスも勢いがあったものの、攻守ともにパワーのある49ersに追いつけなかった。49ersのQBはシーズン最初のスターター(ランス)をケガで失い、いわば過去のスターターだったガロポロでなんとか乗り切ってきた。そして3人目のルーキーQBパーディーはこの試合でNFLは8試合目、プレイオフは初だった。危険なパスもあったがINTされず3TDを上げ、自らのランでもTDした。もはやこの座を奪われないぐらいの活躍を見せ、もしかするとNFLを代表するQBへ成長するかもしれない。次戦もホームで試合ができる。

チャージャーズatジャガーズ 結果30ー31
 勢いのあるジャガーズが巧者チャージャーズに挑む。どちらもパス攻撃がメインで守備もアグレッシブ。今季Week3以来の対戦。このときはジャガーズが圧倒した。KPでは102-79。
 ジャガーズQBローレンスが前半だけで、いや1QだけでもINTを連続。チャージャーズはそのチャンスに得点を続け、前半が終わった時点で27ー0と圧倒。ジャガーズはなんとか前半終了間際にTDをして27ー7で後半。チャージャーズは攻守に安全策をとりはじめ、ジャガーズはそこを突いて徐々に得点をしていく。チャージャーズ守備のボサがつまらない反則を繰り返す。そしてジャガーズ守備はチャージャーズを抑えはじめる。QBハーバートはスクランブルでガッツを見せたものの、肝心のドライブでサックされてしまった。こうして勝利のチャンスはジャガーズに転がり込みFGで大逆転劇を完結させた。プレイオフ史上3番目の逆転劇らしい。ジャガーズの勢いの背景にはHC含めた冷静な状況分析があったのだろう。レギュラーシーズンに主に前半得点を重ねて後半逃げ切りの多いチームは、短期決戦ではこうした敗北に陥りやすい。プレイオフでは最後まで点を取り続けなければ勝てないのである。

ドルフィンズatビルズ 結果31ー34
 同地区対決。常勝チームの印象があるビルズ。ドルフィンズはQBに不安。今季1勝1敗。いずれも僅差の試合だった。KPでは90-127。
 ビルズは上記に書いたように最後まで得点を続けなければ勝てなかったはず。4Qは無得点でピンチだった。ビルズが勝ったというよりもドルフィンズが負けた。QBアレンは2INTされるだけではなく、ほぼ乱闘も演じた。それぐらいドルフィンズ守備に苦しむ。ドルフィンズQBトンプソンは徐々によくなっていたが、チームとしてつまらない反則が多くチャンスを逃した。ビルズの勝利をugly winとする表現もあった。

ジャイアンツatバイキングス 結果31ー24
 シーズン中死角を感じなかったバイキングス。ジャイアンツはどう攻略するのか? Week16で対戦し僅差でバイキングスが勝利している。KPでは80-96。
 バイキングスはオープニングドライブは完璧に近かった。だがジャイアンツ攻撃はそれを上回るパフォーマンスを見せつけた。QBジョーンズは最後までアグレッシブで、オプションも冴えていた。不思議なのは時間も迫ってきた終盤のバイキングスの攻撃であまりにもオーソドックスなプレイコールが続き進めなくなった点だ。あそこでなにか仕掛ける余裕はなかったのだろうか。ジャイアンツは全体を通して最高とは言えないまでも、十分に攻守で力を発揮しレギュラーシーズン以上のパフォーマンスを示した。

レイブンズatベンガルズ 結果17ー24
 同地区対決。ベンガルズの強さと安定性に比べレイブンズは今季不安定だった。QBジャクソンは復帰するか? 今季1勝1敗だが、ベンガルズはレイブンズQBジャクソンとの試合では2点差で負けている。KPでは94-107。
 レイブンズQBはジャクソンではなくハントリー。それどこかジャクソン移籍の噂まで出ている。QBハントリーは確かにこの試合でもジャクソンとそれほど変わらない活躍を見せた。しかし勝てなかった。ベンガルズQBバーローがそれほどすごいわけではない。かなり際どい試合だった。試合を決めたのは守備選手。レイブンズのTDダイブをバスケの守備のように叩き落とし、それを拾ったDE94Sam Hubbardが、98ヤードリターンTDしたのだ。おそらく長く語り継がれるプレイとなるだろう。

カウボーイズatバッカニアーズ 結果31ー14
 調子が悪いなりに地区優勝したバッカニアーズ。カウボーイズ守備が鍵となりそう。カウボーイズは今季開幕戦でバッカニアーズと対戦して負けている。FGの多い試合でカウボーイズは3点しか取れなかった。KPでは103-65。
 新人を含め20代QBの活躍する今季ワイルドカードで、45歳のブレイディが食い込んでいるだけですごいことではある。しかしカウボーイズ守備は序盤、がっちりとバッカニアーズ攻撃を抑え込んだ。TD後のエクストラポイントを4回も連続で外すキッカーも珍しいが、それでもカウボーイズ攻撃は守備のおかげで攻撃チャンスが増え、それをほぼ点にしていく。QBプレスコットはオプション、QBキープなど果敢に攻撃する姿勢を見せた。前半でほぼ勝利が見えたものの、相手はブレイディ。守備は終盤まで手を抜かなかった。4Qの4d4からのWR98ラムへのTDパスでカウボーイズはようやく勝利を確信しただろう。バッカニアーズは再建が必要だ。

 なお、一発勝負のためレギュラーシーズンの成績からは予測できない点も多い。特にキッキングなどスペシャルチーム。QBやスタープレーヤーのケガなど不確定な要素もある。さらに今季は「ラフィングザパサー」(投球動作に入ったQBへのタックル)がラフィングザパンターなみに厳しく取られることもあり(取られないこともある!)、ポストシーズンの勝敗に影響しそう。

チーフス、イーグルスは第1シードで初戦お休み。しかも全戦ホームで戦える。

Week18

 レギュラーシーズンの最終戦。日本時間1月8日と9日に開催予定。BYEはない。注目カードはタイタンズatジャガーズ。地区優勝した方だけがプレイオフ進出となりそう。タイタンズがここまで失速するとは。レイブンズatベンガルズも地区優勝争い。ジャイアンツatイーグルスとカウボーイズatコマンダースは地区優勝争い。ペイトリオッツatビルズは、ペイトリオッツが勝てばプレイオフ可能性あり。ジェッツatドルフィンズはドルフィンズ勝利でプレイオフの可能性あり。ブラウンズatスティーラーズはスティーラーズ勝利でプレイオフの可能性あり。ラムズatシーホークスとライオンズatパッカーズもワイルドカード争い。ほかに、楽しみなのはチーフスatレイダース。
 最終戦ほどNFL中継の「レッドゾーン」が楽しめる日はない。タイタンズatジャガーズは今季もっとも成長したチームとしてジャガーズの印象的な勝利。ペイトリオッツatビルズは、ビルズが前週試合が中止になったので状態もよくキックオフリターンTDを2発見せるなど余裕があった。ジェッツatドルフィンズはロースコアで最後までわからずドルフィンズが勝利。この結果、ブラウンズatスティーラーズでこちらも終盤に大きく成長した新人QBピケットの調子もよくスティーラーズは勝利したもののワイルドカードに残れず。ラムズatシーホークスはシーホークス勝利でワイルドカードに滑り込む。ライオンズatパッカーズはライオンズが勝利しパッカーズは退場者が出るなど「らしくない」状態。シーホークスのワイルドカードを後押しする形になった。チーフスatレイダースは2Qの残り1分ほどのところで、ローリングハドルを繰り出すチーフス。これは高校サッカーのトルメンタ(高川学園)をヒントに得たのではないか。もっともその後のスペシャルプレーはホールディングの反則で成立しなかった。チーフスは余裕があり現状、ピカイチの状態にある。
 AFC 第一シードにチーフス。以下、ビルズ、ベンガルズ、ジャガーズ。ワイルドカードにチャージャーズ、レイブンズ、ドルフィンズ。
 NFC 第一シードにイーグルス。以下、49ers、バイキングス、バッカニアーズ。ワイルドカードにカウボーイズ、ジャイアンツ、シーホークス。

Week17

 地区優勝やワイルドカードを決める重要な試合が増えていく。final 2GAMES。残りWeek17とWeek18の2試合しかない。チャンスのあるチームは死力を尽くすだろう。一方、プレイオフを決めたチームはシード権争いをするのか、あるいはプレイオフを見据えて調整するのか不明。BYEはない。
 注目カードだらけになっているのだが、バイキングスatパッカーズ、スティーラーズatレイブンズ、49ers atレイダース、カウボーイズatタイタンズ、パンサーズatバッカニアーズ、ジャガーズatテキサンズなど。いずれも地区優勝やワイルドカードがかかっている。また急激にチームがいい感じになったラムズ(atチャージャーズ)も興味深い。なおWeek18のスケジュールはWeek17の勝敗によって最終戦に同時刻対戦の必要がある可能性もあるので、その後に決まっていく予定。シーズンも残すところ2試合!
 MNFのビルズatベンガルズはDamar Hamlinが重態となったことで試合は中断され無期延期となっていたが、日本時間1月6日に正式に中止が決定された。
  カウボーイズatタイタンズは、QBタネヒル負傷でQBダブス、RBヘンリーもいない。カウボーイズの快勝。バイキングスatパッカーズはパッカーズの快勝。スティーラーズatレイブンズはスティーラーズが辛勝し勝率を五分に戻す。49ers atレイダースは49ersの強さそのまま。パンサーズatバッカニアーズはバッカニアーズが辛勝し地区優勝を決めた。弱いQBブレイディでも結果を出す。ジャガーズatテキサンズは、ジャガーズのいいところばかり目立つ。RBイーティーエンも好調。
 この週までに13チームがプレイオフの可能性を失った。
 AFCは、チーフス(地区優勝)、ビルズ(地区優勝)、ベンガルズ、チャージャーズ、レイブンズがプレイオフ決定。Week18へつないだのはジャガーズ、ペイトリオッツ、さらにもしかするとドルフィンズ、スティーラーズ、タイタンズも他の試合しだいで可能性あり。
 NFCは、イーグルス、49ers(地区優勝)、バイキングス(地区優勝)、バッカニアーズ(地区優勝)、カウボーイズ、ジャイアンツのプレイオフが決定。シーホークス、さらにもしかするとライオンズ、パッカーズにも他の試合しだいで可能性あり。

Week16

 いよいよレギュラーシーズンも終わりが見えてきた。Week16の結果によって、AFCはビルズが地区優勝を、ベンガルズ、レイブンズ、チャージャーズはプレイオフを決める可能性。NFCはイーグルス地区優勝、ジャイアンツのプレイオフ出場が決まる可能性がある。
 注目カードは、パッカーズatドルフィンズ、コマンダースat49ers、ビルズatベアーズ、イーグルスatカウボーイズ、チャージャーズatコルツ、ジャガーズatジェッツ、ジャイアンツatバイキングスなど。ライオンズatパンサーズ、ベンガルズatペイトリオッツも気になるところ。Week16はBYEなし。ホリデーシーズンとあって現地土曜日のクリスマスイブ(日本時間日曜日)に11試合ある。
 TNFのジャガーズatジェッツは土砂降りの中で厳しい試合となった。地元ジェッツファンの不満。ジャガーズはタイタンズに迫る。パッカーズatドルフィンズは、溌溂としたパッカーズを見た。コマンダースat49ersは、49ers守備のよさが印象的。ビルズatベアーズはビルズの強さというよりベアーズの弱さが目立つ。イーグルスatカウボーイズはイーグルスQBハーツが負傷でQBミンシュー。それでも惜しい試合。反則も少なくいいゲームだった。ジャイアンツatバイキングスは、TOや反則の多い試合で接戦となったが、バイキングスはそれでも強かった。ライオンズatパンサーズはパンサーズ守備がよかった。ベンガルズatペイトリオッツはベンガルズ完勝。ブロンコスatラムズはどちらも不本意なシーズンだったが、ラムズは見事な試合となった。QBメイフィールドはなお不安は残る。テキサンズのJ.J.ワットが今季で引退を表明した。
 AFC東 12勝で地区優勝のビルズ。8勝のドルフィンズ、7勝のペイトリオッツとジェッツはワイルドカードのチャンスあり。
 AFC北 11勝のベンガルズと10勝のレイブンズがプレイオフ決定。どっちが地区優勝か。7勝スティーラーズ、6勝ブラウンズにもワイルドカードのチャンス。Week18に対戦予定。
 AFC南 7勝にジャガーズとタイタンズ。どちらが地区優勝か。両者ともに地区優勝を逃してもワイルドカードのチャンスはある。Week18に直接対決予定。
 AFC西 12勝チーフス地区優勝で、ビルズと1シード争い。チャージャーズ9勝でプレイオフ決定。6勝のレイダースにもワイルドカードのチャンスはある。
 NFC東 13勝イーグルスと11勝カウボーイズが地区優勝争い。両者ともプレイオフは決定。8勝ジャイアンツ、7勝コマンダースにもワイルドカードのチャンスあり。
 NFC北 12勝のバイキングスが地区優勝。7勝のライオンズとパッカーズにもワイルドカードのチャンスあり。両者はWeek18に直接対決予定。
 NFC南 バッカニアーズ7勝、パンサーズ6勝、セインツ6勝の地区優勝争い。バッカニアーズとパンサーズはWeek17に直接対決。セインツはイーグルス戦とパンサーズ戦を残している。バッカニアーズはパンサーズに勝利すれば地区優勝の可能性(セインツには2勝しているので勝率が同じでも地区優勝)。セインツは2連勝してなおかつバッカニアーズが1敗してくれないとチャンスなし。パンサーズが2連勝すれば地区優勝。パンサーズがバッカニアーズに勝ち、セインツに負けたときは……。ああ、ややこしい。その時に計算しよう。
 NFC西 11勝の49ersが地区優勝。7勝のシーホークスにもプレイオフのチャンスあり。シーホークスはジェッツ、ラムズ戦を残している。ジェッツはAFC東でワイルドカードの可能性があるのでシーホークス戦は重要。

Week15

 注目カードは、49ers atシーホークス、ドルフィンズatビルズ、イーグルスatベアーズ、ライオンズatジェッツ、ラムズatパッカーズ、スティーラーズatパンサーズ、チーフスatテキサンズなど。ほかに同地区対決としてはファルコンズatセインツ、レイブンズatブラウンズ、ジャイアンツatコマンダースも楽しみ。
 BYEはなし。土曜日に3試合あり。
 49ers atシーホークスは、49ersが攻守で圧倒。前半でほぼ勝利を決める勢い。地区優勝を決めた。コルツatバイキングスは、前半33-0からNFL史上最大の逆転劇でバイキングス勝利。地区優勝を決めた。ドルフィンズatビルズは雪の中の試合でビルズのサヨナラ勝ち。プレイオフを決めた。イーグルスatベアーズはイーグルスの堅守で攻撃のミスをカバーする。ライオンズatジェッツは接戦となったがジェッツは勝ち切れなかった。スティーラーズatパンサーズはスティーラーズらしい勝ち方。チーフスatテキサンズは反則が多く、延長戦になってしまう。チーフスはなんとか勝利したが危なかった。チーフスはビルズとシード権を争っている。カウボーイズatジャガーズも延長戦になって意外な幕切れ。ペイトリオッツatレイダースも意外な幕切れ。ラムズatパッカーズは久しぶりにパッカーズがいい試合。
 残り試合が少なくなったところで、必死なチームもあればプレイオフを見越していろいろ考えているチームもあり(ケガを避けたいし隠しておきたい作戦もある)、激しい試合や意外な結果が起こりやすい。さらに天候(雪、寒さ)も影響して厳しさはさらに増す。
 AFC東は、ビルズ11勝でプレイオフは決定している。ドルフィンズ8勝。ジェッツとペイトリオッツは7勝。
 AFC北は、ベンガルズ10勝、レイブンズ9勝で地区優勝争い。
 AFC南は、タイタンズ7勝で首位だが、ジャガーズ6勝と地区優勝争い。
 AFC西は、チーフス11勝で地区優勝。チャージャーズ8勝でワイルドカード争い。
 NFC東は、イーグルス13勝とカウボーイズ10勝がプレイオフ決定。地区優勝はどちらか。ジャイアンツ8勝。コマンダース7勝。
 NFC北は、バイキングス11勝で地区優勝。ライオンズ7勝。
 NFC南は、バッカニアーズ6勝で首位だが、5勝に他3チーム(パンサーズ、セインツ、ファルンコンズ)が並んでいて最後までもつれるか。
 NFC西は、49ers10勝で地区優勝。シーホークス7勝でワイルドカード争い。

Week14

 注目カードは、ジェッツatビルズ、イーグルスatジャイアンツ、バイキングスatライオンズ、ブラウンズatベンガルズ、レイブンズatスティーラーズ。ほか、ドルフィンズatチャージャーズも楽しみ。
 BYEはファルコンズ、ベアーズ、パッカーズ、コルツ、セインツ、コマンダース。
 ジェッツatビルズは雨から雪へ。ビルズの攻守のたたみ掛けるパワー。イーグルスatジャイアンツはこの時期なのに開幕戦のように元気のいいイーグルスに驚く。バイキングスatライオンズはバイキングス守備の疲れが気になった。ブラウンズatベンガルズはブラウンズのプレイコールに疑問を感じた。つながりが悪い。レイブンズatスティーラーズは早々に成長中のスティーラーズQB8ピケットが脳震盪で退場。守備も弱体化が目立った。バッカニアーズat49ersは、49ersが完璧だった。ドルフィンズatチャージャーズは、終盤にドルフィンズ攻撃がうまく行かなくなり残念。必ずしもチャージャーズ守備のせいではない。ペイトリオッツatカーディナルスで、カーディナルスQBマーレーがALCで今季絶望。QBにとって激動のシーズンと言えそう。
 AFC東 ビルズ10勝。ドルフィンズ8勝。ペイトリオッツ、ジェッツ7勝。全チームプレイオフの可能性。
 AFC北 9勝のレイブンズ、ベンガルズの地区優勝争い。
 AFC南 タイタンズ7勝だが最近、調子を落としている。ジャガーズ5勝にチャンスあるのか?
 AFC西 チーフス10勝。チャージャーズ7勝。
 NFC東 イーグルス12勝でプレイオフ決定。カウボーイズ10勝、コマンダース、ジャイアンツ7勝。全チームプレイオフの可能性。
 NFC北 バイキングス10勝。ライオンズ6勝だが調子を上げている。
 NFC南 バッカニアーズ6勝。調子はいまいちながら地区優勝は狙えそう。パンサーズ、ファルコンズ5勝。
 NFC西 49ersが9勝。ここに来ていい状態。シーホークス7勝だが一時の勢いに翳り。16日TNFで直接対決。

Week13

 12月となり、残り6週。プレイオフピクチャーも見えてきた。AFCもNFCも東地区の勝率が高くワイルドカード争いも熾烈となりそう。
 注目カードは、ドルフィンズat49ers、コルツatカウボーイズ、チーフスatベンガルズ、スティーラーズatファルコンズ、ジャガーズatライオンズ、ジェッツatバイキングス、タイタンズatイーグルスなど。ほかにビルズatペイトリオッツとコマンダースatジャイアンツの同地区対決、チャージャーズatレイダースの同地区対決も楽しみ。
 BYEは、カーディナルス、パンサーズ。
 ドルフィンズat49ersは、QBガロポロが負傷退場(今季絶望)。しかし49ersが勝利。チーフスatベンガルズは接戦となってベンガルズのいいところが出た。スティーラーズatファルコンズも接戦となり守備の強さもあってスティーラーズ勝利。ジャガーズatライオンズはライオンズの圧勝。コルツatカウボーイズは、カウボーイズの圧勝。ジェッツatバイキングスはジェッツも追い上げたものの及ばず。バイキングスは好調。タイタンズatイーグルはイーグルスが攻守に圧倒。
 AFCは、9勝にビルズとチーフス。8勝ドルフィンズ、レイブンズ、ベンガルズ、7勝ジェッツ、タイタンズ、6勝ペイトリオッツ、チャージャーズ。
 NFCは、11勝のイーグルス、10勝バイキングス、9勝カウボーイズ、8勝49ers、7勝ジャイアンツ、コマンダース、シーホークス。

Week12

 注目カードは、ベンガルズatタイタンズ、セインツat49ers、ファルコンズatコマンダース、ビルズatライオンズ、スティーラーズatコルツ、レイブンズatジャガーズ、ベアーズatジェッツなど。ほかにジャイアンツatカウボーイズの伝統の同地区対決、Week11に残念だったチームのホームゲーム(ペイトリオッツatバイキングス、チャージャーズatカーディナルス)など興味深い試合が多数組まれている。
 BYEは、なし。金曜日に3試合行われる。
 サンクスギビングデーの3試合。ビルズatライオンズはどちらも厳しい戦い。ミスも出る。ライオンズは決めきれなかった。ペイトリオッツatバイキングスはなんとかバイキングスが前週の雪辱を晴らしたものの際どかった。ジャイアンツatカウボーイズは、カウボーイズが攻守で好調だった。ベンガルズatタイタンズは接戦でした。タイタンズは安定しているが勝負どころで勝ちきれず。セインツat49ersは意欲はあるセインツだがダルトンとヒルで攻撃するスタイルはあまり強くない。ファルコンズatコマンダースも接戦になったが、コマンダースの勢いを感じた。レイブンズatジャガーズはレイブンズにとって痛い敗戦。スティーラーズatコルツは、スティーラーズ新人QBピケットの成長が実感できて楽しい。
 AFCは、9勝のチーフス。8勝はドルフィンズ、ビルズ。7勝にジェッツ、レイブンズ、ベンガルズ、タイタンズ、6勝ペイトリオッツ、チャージャーズ。
 NFCは、10勝のイーグルス。9勝はバイキングス。8勝にカウボーイズ。7勝ジャイアンツ、コマンダース、49ers。6勝シーホークス、5勝バッカニアーズ、ファルコンズ。

Week11

 注目カードは、カウボーイズatバイキングス、ベンガルズatスティーラーズ、パンサーズatレイブンズ、49ers atカーディナルス、チーフスatチャージャーズ、ライオンズatジャイアンツ、タイタンズatパッカーズなど。なお、49ers atカーディナルスはMexico開催(Estadio Azteca,Mexico City)。ブラウンズatビルズは吹雪の影響でデトロイト開催に変更。
 BYEは、ジャガーズ、ドルフィンズ、シーホークス、バッカニアーズ。
 タイタンズatパッカーズはTNF。雪の極寒ランボーフィールド。しかし終盤ブーイングもこだました。タイタンズ快勝。カウボーイズatバイキングスは、カウボーイズが走りまくって快勝。バイキングスどうした? ベンガルズatスティーラーズは接戦。新人QBピケットもよかったが負けた。パンサーズatレイブンズはレイブンズの快勝。心なしか選手も大きく見える。ライオンズatジャイアンツは、守備の覚醒でライオンズがいい試合をした。驚きだ。チーフスatチャージャーズは接戦だが終わってみるとチーフスらしい勝ち方。ジェッツatペイトリオッツはどちらも引かない。ベアーズatファルコンズも同様だけど試合としてはこちらがとても楽しかった。
 AFCは、チーフスが8勝、7勝にドルフィンズ、ビルズ、レイブンズ、タイタンズ、6勝にペイトリオッツ、ジェッツ、ベンガルズ、5勝のチャージャーズ。AFC東は全チームが6勝以上。
 NFCは、イーグルス9勝、8勝にバイキングス、7勝にカウボーイズ、ジャイアンツ、6勝にコマンダース、49ers、シーホークス。NFC東地区は全チームが6勝以上。

Week10

 注目カードは、コマンダースatイーグルス、チャージャーズat49ers、ジャガーズatチーフス、ブラウンズatドルフィンズ、ブロンコスatタイタンズ、カウボーイズatパッカーズ、シーホークスatバッカニアーズ、バイキングスatビルズ、ライオンズatベアーズなど。
 BYEは、レイブンズ、ベンガルズ、ペイトリオッツ、ジェッツ。
 なおシーホークスatバッカニアーズは、ドイツAllianz Arenaでの開催。低調なQBブレイディも海外の試合は全勝中。
 ジャガーズatチーフスはジャガーズ守備にあっという間に対応してしまうチーフス。ブラウンズatドルフィンズは地元でのびのびドルフィンズ快勝。ブロンコスatタイタンズはお互いにミスの目立つ試合だった。チャージャーズat49ersは白熱した戦い。カウボーイズatパッカーズは延長になる熱い熱い戦い。QBロジャース、久しぶりにいい場面もあった。最後はカッコ悪くても勝てばいいという感じ。バイキングスatビルズも延長となる今週最高の試合。バシバシと攻守にわたって火花。さてコマンダースatイーグルス。全勝中のイーグルスに土をつけたコマンダース。QBハイニキの闘志が最後まで燃え続けました。ライオンズatベアーズもおもしろい試合でした。両者の勝負へのこだわり。セインツatスティーラーズは、スティーラーズQBピケットの成長を感じた。なおこの週から、コルツはHCがフランク・ライクからジェフ・サタデーに変更。レイダース戦に勝利した。
 AFCは、7勝にチーフス、ドルフィンズ、6勝にジェッツ、ビルズ、レイブンズ、タイタンズ、5勝ペイトリオッツ、ベンガルズ、チャージャーズ。
 NFCは、8勝にバイキングス、イーグルス、7勝にジャイアンツ、6勝カウボーイズ、シーホークス、5勝コマンダース、バッカニアーズ、49ers。

Week9

 シーズンも後半へ向かいます。注目カードは、タイタンズatチーフス。バイキングスatコマンダース、シーホークスatカーディナルス、イーグルスatテキサンズ、ビルズatジェッツ、レイブンズatセインツなど。
 BYEは、ブラウンズ、カウボーイズ、ブロンコス、ジャイアンツ、スティーラーズ、49ers。
 イーグルスatテキサンズ。TNF。イーグルスはそつなく試合をまとめて8連勝。テキサンズは新人RB31ピアースがよかった。バイキングスatコマンダースは、バイキングスは6連勝。コマンダースの守備も頑張っていたけど。シーホークスatカーディナルスは同地区対決、シーホークスが乗ってきた。チーム力で点を取る。ビルズatジェッツは、ビルズ攻撃の思いがけない低調さにジェッツ勝利。冒頭のキックオフですべってしまいどうなるかと思ったけど。ラムズatバッカニアーズは、ついこの間まで最高のカードだったのに、ここまで低調な内容になってしまい残念。この状態でもQBブレイディは、逆転のドライブでリーグ史上初の10万パスヤード超の選手となった(ポストシーズン含む)。しかもブレイディがTEにTDパスを投げたのは今季初。グロンカオスキーがいないと……。
 タイタンズatチーフスは、タイタンズQB7ウィルスの2試合目。RBヘンリーの活躍でいい試合になった。
 AFCは、6勝にビルズ、ジェッツ、ドルフィンズ(ここまでAFC東)、レイブンズ、チーフス、5勝にペイトリオッツ(東)、ベンガルズ、タイタンズ、チャージャーズ。上位に全チームが入っている激戦のAFC東。
 NFCは、8勝のイーグルス、7勝にバイキングス、6勝カウボーイズ、ジャイアンツ、シーホークス、5勝はなく、4勝コマンダース、バッカニアーズ、ファルコンズ、49ers。

Week8

 シーズンも中盤。注目カードは、カーディナルスatバイキングス、タイタンズatテキサンズ、ベンガルズatブラウンズ、ジャイアンツatシーホークス、ベアーズatカウボーイズなど。ブロンコスatジャガーズは英国Wembley Stadiumでの開催。パッカーズatビルズ、レイブンズatバッカニアーズは、今季不調のパッカーズ、バッカニアーズがこのまま終わってしまうのか気になる試合となりそう。
 BYEは、チーフス、チャージャーズ。
 レイブンズatバッカニアーズはTNF。開始早々はバッカニアーズそしてQBブレイディは期待させる動きながら、徐々に悪化。苛立つブレイディの表情ばかり追うカメラも非情だが。レイブンズとQBジャクソンはいつもの姿。カーディナルスatバイキングスは、バイキングスの攻守のバランスのよさにうなる。タイタンズatテキサンズはチーム状況はいまいちだった。タイタンズRB22ヘンリーはさすが。ジャイアンツatシーホークスはシーホークスにリズムが出てきた。好調ジャイアンツに勝利したのは大きい。ベンガルズatブラウンズは、RB24チャブの大活躍。ベンガルズはWRチェイスの不在が痛かった。49ers atラムズの同地区対決は49ersの強さが光りました。
 ブロンコスはQBラッセル・ウィルソン復活。コルツはQBライアンを諦め新人QBエリンガーを起用。なお、最近注目しているのはジャガーズRBイーティーエン。そのスピードと迫力は素晴らしいです。チーム力がもう少し高くなればすごいことになりそうですが。
 AFCは、6勝ビルズ、5勝ジェッツ、ドルフィンズ、レイブンズ、タイタンズ、チーフス、4勝ベンガルズ、チャージャーズ。
 NFCは、7勝イーグルス、6勝カウボーイズ、ジャイアンツ、バイキングス、5勝シーホークス、4勝コマンダース、ファルコンズ、49ers。
 今季はAFCもNFCも東地区の全チームの勝率が高いですね。NFC東は長く低迷していたのでウソのようです。

Week7

 注目カードは、強いチームがBYEなのですが、ファルコンズatベンガルズ、コルツatタイタンズ、チーフスat49ers、テキサンズatレイダース、ジェッツatブロンコスなど。
 BYEは、ビルズ、ラムズ、バイキングス、イーグルス。
 ナショナル・タイトエンド・デーとかで、現地日曜日の試合はTEをクローズアップしていた。
 チーフスat49ersは、チーフスにはTEケルシー、49ersにはTEキトルと有名TE対決。どちらのチームも意図したのかTEをいい場面で目立たせていた。チーフスのなんとも言えないプレイコールは独特で、ジェットスウィープがこれほど決まる試合も珍しかった。49ersはQBガロポロではなにか一つ足りない。TDがFGになってしまうような物足りなさ。
 ファルコンズatベンガルズは、ファルコンズQBマリオタの奮闘虚しく、といった印象。ベンガルズQBバーローの手堅さが最後まで途切れずに続いた。ベンガルズもラン攻撃はあまりパッとしていなかったのに。これはファルコンズ守備の問題もありそう。
 ジェッツatブロンコスはQBウィルソン対決となるところが、ブロンコスのウィルソンはハムストリングのケガで当分出られないそうで、QBリッピン。プレイコールが当たっていても選手がそれを実現できていないもどかしさ。ジェッツは勢いが出てきたので今季はかなり期待してもいいのではないか。
 AFCは、5勝ビルズ、ジェッツ、チーフス、4勝ドルフィンズ、レイブンズ、ベンガルズ、タイタンズ、チャージャーズ。3勝ペイトリオッツ、コルツ。
 NFCは、6勝イーグルス、ジャイアンツ、5勝カウボーイズ、バイキングス、4勝シーホークス、3勝は8チーム。
 なおタイタンズに破れたコルツでは、先発QBライアンを諦めたようです。Week8から、サム・エリンガーとなります。

Week6

 注目カードは、ビルズatチーフス、カウボーイズatイーグルス、49ers atファルコンズ、レイブンズatジャイアンツ、バイキングスatドルフィンズ、コマンダースatベアーズ、ジェッツatパッカーズなど。
 BYEは、ライオンズ、テキサンズ、レイダース、タイタンズ。
 ビルズatチーフスは期待通りの接戦。4Qに入るところまで、攻撃回数、獲得ヤードまでも同じだったとか。両者のカラーがよく出た試合となりました。なんといってもビルズQBアレンは終盤、スクランブルで守備をハードルのように飛び越すなど超人的活躍でした。
 カウボーイズatイーグルスは、イーグルスが前半で試合を決めてしまう展開。3INTした守備の強さ。攻撃力もQBハーツ自身の走力に加えてプレイアクションパスで決めてくる。カウボーイズはQBプレスコットはケガでサイドライン、QBラッシュではなかなか厳しかったですね。
 49ers atファルコンズも熱かった。以前もそうでしたがQBガロポロは悪くはないけど短時間で局面を変えられるタイプではないので、こういう展開になると苦しい。ファルコンズQBマリオタにはそれがあるとも言えますね。この日はいいスクランブルもありました。
 スティーラーズがまさかのバッカニアーズ戦勝利。ただし新人QBピケット負傷。
 AFCは、5勝がビルズ、4勝ジェッツ。すばらしいですね。3勝は6チーム。NFCは、6勝のイーグルス、5勝のジャイアンツ、バイキングス、4勝のカウボーイズ。3勝は6チーム。

Week5

 注目カードは、イーグルスatカーディナルス、レイダースatチーフス、49ers atパンサーズ、チャージャーズatブラウンズ、ファルコンズatバッカニアーズなど。BYEは今週もなし。ジャイアンツatパッカーズはロンドン開催(Tottenham Hotspur Stadium)。
 イーグルスatカーディナルスは、イーグルスの5連勝となりました。カーディナルスはFGを外して負けてしまったのですが、そもそも点を取るのに苦労していましたね。
 チャージャーズatブラウンズは、RB24チャブのランが素晴らしいブラウンズでしたが、リードできず、いいところでINTされるなどちょっと足りない感じ。チャージャーズはRB30エクラーの活躍もあって勝利しました。
 ファルコンズatバッカニアーズは、ファルコンズ攻撃がバッカニアーズ守備に阻まれてリードされていたのものの、後半にかなり点数を伸ばして迫っていきました。ちょっと不可解なラフィング・ザ・パサーを喰らってチャンスを失いました。
 レイダースatチーフスは、攻守ともに激しい試合となり、わずかなチャンスを生かしたチーフスがかろうじて勝利、TE87ケルシーは4TDと自己最高。最後まで見応えのある試合でした。この試合でも不可解なラフィング・ザ・パサー判定がありました。レイダースQBカーに対してのサックはペナルティーとなり、とても似たシチュエーションでのチーフスQBマホームズへのサックではイエローは出ませんでした。どうやら、ポケット内にあるQBはパスの動作をしていなくても、頭から落ちるような危険なタックルにはイエローを出すのではないか、と推測したものの、明解な説明はないのでいまのところ不明です。ドルフィンズQBへのサックによる脳震盪を重くみてのこととは思います。安全性は最優先されるべきでしょう。ただ明確な判定基準がわからないと困るのではないでしょうか。ライオンズatペイトリオッツでも、ライオンズQBゴフがパスを投げた直後にペイトリオッツ守備選手がぶつかっただけで反則となり、キッカーやパンターと同じぐらい厳しくなっている印象です。
 イーグルスは5連勝中。ビルズ、チーフス、カウボーイズ、ジャイアンツ、バイキングスが4勝。
 パンサーズは、HCマット・ルールを解任しました。1ー4の成績の責任を取らされたようです。1ー4のチームはほかに、スティーラーズ、レイダース、コマンダース、ライオンズ、1ー3ー1のテキサンズもそれに近い成績ですね。

Week4

 注目カードは、ビルズatレイブンズ、ジャガーズatイーグルス、ブロンコスatレイダース、チーフスatバッカニアーズなど。BYEはなし。ハリケーン「イアン」の影響が心配です。バイキングスatセインツはロンドン開催(Tottenham Hotspur Stadium)。
 TNF、3連勝中だったドルフィンズですがQBタゴバイロアがサックされてストレッチャーで運ばれていき、頭と首らしく心配です(脳震盪とのこと)。エースQBの負傷もありドルフィンズはパワーを失いました。
 ビルズatレイブンズは、雨。レイブンズの自滅的敗北でした。4dの選択、終盤の守りの作戦を含め疑問が残ります。時間を取るならビルズにTDさせてしまった方がよかったのでは? ビルズは後半守備を改善できることを示しました。
 ジャガーズatイーグルスも雨。期待のジャガーズ守備を大きく上回るイーグルス守備。チーム力の差を感じました。イーグルスは4連勝で評価は高まっています。
 チーフスatバッカニアーズは、ハリケーン被害者への黙祷ではじまった試合。終始チーフスのペースでした。チーフス守備がQBブレイディをコントロールする場面が見られました。
 スティーラーズは試合途中でQBを新人のピケットに変更。今後もピケットで行くようです。ペイトリオッツもQBザッペを起用。今後はどうなるでしょう。
 イーグルスは4連勝中。テキサンズは未勝利。

Week3

 注目カードは、ビルズatドルフィンズ、パッカーズatバッカニアーズ、ラムズatカーディナルス、49ersatブロンコス、そしてスティーラーズatブラウンズなど。BYEはなし。
 TNFのスティーラーズatブラウンズ。攻撃力ではブラウンズが勝っていた。WR2クーパー、RB24チャブを軸に点を入れていた。TJワットのいないスティーラーズ守備では止められない。スティーラーズ攻撃は軸がなく、リズムも悪かった。
 ビルズatドルフィンズは期待通りの激しい試合となりました。わずかにビルズ守備にほころびがあって、それが攻撃にも影響したような気もします。ドルフィンズはみごとな逆転のドライブでした。
 パッカーズatバッカニアーズは、レジェンドQB対決ながら、守備の戦いとなり、終盤までもつれました。TOの多い試合となりました。どちらもチーム力はいまイチのようですが、やれることはすべて出したようなゲームでした。
 ラムズatカーディナルスは、力の差を感じましたが、ラムズも本調子とは言えませんでした。カーディナルスはさらに厳しく、ラムズ守備以前に自分たちのゲームを作れない印象がありました。
 49ersatブロンコスは、ブロンコスに移籍したQBウイルソンが、かつての地区ライバル49ersと戦いました。期待しすぎたせいか前半のいまいちな状況が残念。どちらも点の取れない展開で、守備が強いのだとも言えますけど、両チームともに低調感は否めません。
 最終の点数を見ると接戦が多かった印象なのですが、むしろ低調でちぐはぐな状況によって接戦になってしまっているケースもあり、チーム状況が毎週大きく変化しやすいように感じます。チーフスはまさかの敗戦。そんな中で、調子の出てきたイーグルス、そしてジャガーズの守備に注目しています。

Week2

 チャージャーズatチーフス チャージャーズの守備はチーフス攻撃を苦しめるのですが、際どい判定で反則になるシーンも。チーフスQBマホームズも苦戦します。同点の4Q。チーフス守備はずるずると攻め込まれていましたが、QBハーバートのTDパスをINT。しかもリターンTDしました。いわゆる「ピック6」(6点貰い!)。このあとハーバートはわき腹かどこかを痛めながらも最後まで果敢に戦いました。チャージャーズはWeek1のレイダース戦も素晴らしかったのですが、あなどれないチームです。
  バッカニアーズatセインツは、攻撃的な試合と思っていたら守備の戦いでロースコアとなり、フラストレーションが溜まったせいか乱闘で退場者が出るほか、両チームともに反則が多く、残念な試合でした。ベアーズatパッカーズは伝統の試合で、QBロジャースが復活するか興味深かったものの、そこまで良くなったとは言えずまだわかりません。
 49ersはQBランスが右足首負傷で手術。今季は難しいとのことで、QBガロポロ復活。そして勝利。
 マンデーナイトのダブルヘッダー、ビルズはさすが。イーグルスもよかった。タイタンズ、バイキングスはがっかり。
 ドルフィンズatレイブンズは、ドルフィンズの大逆転劇でした。レイブンズは強そうなのにちょっと安定しないですね。ドルフィンズは元気があります。次はビルズと対戦。

Week1

 開幕戦、ビルズatラムズ。AFCとNFCの対戦でスーパーボウルで再戦されるかもしれないカード。前半はTOが多い。ビルズはQB17アレンの闘志で走り投げる。短いパスが有効。ラムズもTOから追いつくものの、守備はビルズが上。後半こそラムズと思われたが痛恨のTOでビルズに主導権を渡し、そのままビルズ圧勝となった。アレンはバランスのよい二刀流だ。
 スティーラーズatベンガルズは、壮絶な守備マッチ。キックが決まれば勝利だったベンガルズがブロックされ延長戦。そこでもFGが決まらず、スティーラーズが幸運な勝利。
 バッカニアーズatカウボーイズで、バッカニアーズQBブレイディを見たが、相変わらず素晴らしい。ただ大型のパスターゲットが見当たらないのでG前で苦戦する。
 チーフスatカーディナルスは、プレシーズンから気合の入っていたチーフスの快勝。カーディナルスはチーフス守備が点差も広がって緩むまで攻撃を潰され続けた。とても不安。
 マンデーナイトは、ブロンコスatシーホークス。シーホークスからブロンコスへ移ったQBウィルソン。初戦で古巣と対戦。ブロンコスは新HC。前半守備の反則が多くブロンコスはリズムが悪く、それが終盤まで影響した。後半は死力を尽くした戦いとなり見応えはあったけど、両チームともに欲しい点が取れずに終わる。シーホークスのQBスミスは、ずっとそこにいたかのように落ち着いていたのが印象的。
 Week1のトップはビルズ、バイキングス、チーフス。ビックリはシーホークスとチャージャーズかな。がっかりはパッカーズ。そしてペイトリオッツ。

プレシーズンゲームの印象

8月5日のHOF(ホールオブフェイム)から8月29日にかけて開かれたプレシーズンゲームの印象をメモしておく。プレシーズンゲームは、選手の絞り込みがメイン。ヘッドコーチ以下新体制で試合をするにあたっての予行演習、プレイブック(作戦)の確認などチームによってさまざまなチェックをする。選手は各チームともトレーニングキャンプで80人まで契約できるが、この間に、登録枠53人にまで絞り込む。したがって、活躍した選手がそのままレギュラーシーズンも同じチームで出場できるとは限らない。
★前季スーパーボウル出場 ○前季プレイオフ出場 選手名のカタカナ表記は本サイト独自。

AFC NFC
★ベンガルズ まだツメが甘い。しかし思い切ったプレイも出来ていた。QB8アレン。スロースターター。
○ビルズ QB17アレンは堂々としている。QB18キーナムも問題ない。RBもいい。攻守とも期待できる。
○ペイトリオッツ 守備がアグレッシブ。QB10ジョーンズは判断が速い。QB4ザッペは良い点もある。
○スティーラーズ QB10トリビツキーはまずまず。TJワットなど守備は強い。QB8ピケットもいい。ゲームは作れそう。
○タイタンズ QB7ウィリスはパスもいいし、動きもいい。RB36チェストナットもパワーがある。守備ラインはいい。
○チーフス QB15マホームズが2試合最初だけ出た。3試合目はハドルだけ。悪くなさそう。パス守備には少し問題がある。
レイダース HOFから飛ばしていた。士気が高い。QB3スティダムはガッツを見せる。WR19ターナーが目立つ。
ドルフィンズ K7サンダースがいい。QB1タゴヴァイロアはまだ未知数。WR10ヒルの快足。QB5ブリッジウォーターはベテラン感。QB19トンプソンも軽快。
ジェッツ QB19フラッコはできて当たり前。守備は攻撃的。QB15ステブラーはいいところを見せたが最終的にカットされた。
ブラウンズ ランのスキームはよさそう。3番手のQB15ドブスでもゲームを作れそう。
レイブンズ 攻撃ラインはかなり強い。84TEオリバーが目立つ。QB2ハントリーはまずまず。
コルツ QB9フォールズは悪くない。ラン攻撃もいい。守備はいいときと悪いときの差が気になる。
テキサンズ QB10ミルズ、QB3アレンとも元気がいい。新人RB31ピアースも要になれるか。守備はベテランDL55ヒューズが目立つ。
ジャガーズ QB16ローレンスのパスは悪くはないがレシーバーがいるのかいないのか。RB1エティエンヌ目立つ。
チャージャーズ QB2スティックはガッツがある。4年目だ。守備ラインはいいがパス守備は不安。
ブロンコス アグレッシブでリスクを取る。この元気、期待していいのか? 11年目のQBウィルソンに合わせているのか。
☆ラムズ 守備ライン強い。守備が強い。RB24ラップがいい。QB13ウォルフォードは小粒。QB16パーキンズもいまいち。
○カウボーイズ QB10ラッシュ、QB15グリアともパッとしない。ランが出ない。カウボーイズ守備も調子は上がらない。
○イーグルス QB10ミンシュー。身のこなしがいい。パス守備に問題あり。
○パッカーズ オーソドックスな印象。QB10ラブは走れるがパス精度が低い。ラン攻撃まずまず。新人RB39グッドソンもいい。QB19エットリング目立つがロースターには入っていない。
○バッカニアーズ QB2トラスクはまずまず。チームとして得点力がある。攻撃ラインはいいのでランは出るがパスはいまいち。
○カーディナルス パス攻撃はまずまず。QB19マクソーリ。悪くない。
○49ers 攻撃はスピードがある。新人RB24メイソン、目立つ。QB5ランスのパスは悪くない。
コマンダース QB4ハイニキ。昨季ちょっとよかったよね。パスが不正確。でも元気がいい攻撃陣。QB11ウェンツ(イーグルスにいた7年目)はおとなしい。新人QB14ハウエルもいい。守備に不安。
ジャイアンツ 攻撃ラインはまずまず。攻守ともにどうもピリッとしない。
バイキングス 守備がいい。攻撃は新人RB32チャンドラー、2年目のRB26エンワングウもいい。QB11ブロウ。軽快だがロースターからはこぼれた。
ベアーズ 2年目QB1フィールズは動きがとてもいい。守備も悪くない。
ライオンズ 攻撃ラインが元気。地上戦も期待できるか。
セインツ QB2ウインストン。RB41カミーラが元気。QB14ダルトンは準備できている。全体に反則が目立つ。
ファルコンズ 8年目QB1マリオタは相変わらずのバタバタだが元気。新人QB4リダーも悪くはない。チーム状態は悪くなさそうだが守備は地味。
パンサーズ 5年目QB6メイフィールドは問題なさそう。3年目QB11ウォーカーはバタバタ。新人QB9コラールはいまいち。守備は徐々によくなっていった。攻撃ラインは少し弱い印象。
シーホークス 守備は安定している。10年目QB7スミスでなかなか苦戦。RB31ダラスが目立つものの、点が取れる感じがしない。

 

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ますもと・てつろう

投稿者プロフィール

「かきっと!」の編集長です。記事もいろいろ書いています。
業界紙・誌(物流、金融経済、人事マネジメント)、ビジネス誌、ビジネス書など幅広く編集・執筆をしてきました。
ペットケアアドバイザー(愛玩動物管理飼養士二級、2005年度)
行政書士試験 合格(2009年度)

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