Football Professional

 2019年シーズン(2019-2020)のNFL。ワイルドカード、プレイオフからスーパーボウルLIV(第54回)までを追います。 
 上に新しい情報が来るように編集しています。レギュラーシーズン最終週などはこちらの記事を参照ください。NFL用語などはこちらを参照ください。

接戦そして逆転のスーパーボウル

 49ers@チーフス 20-31

 冒頭、100周年記念で過去のスーパースターたちが紹介される。選手100人、HC10人が選出されたというが、ベリチェックHC(ペイトリオッツ)は両手にスーパーボウルリングをはめてご機嫌だったのが印象的だ。あんな表情は試合ではまず見ることができないから。まあ、憎たらしいけど、今季はこの場にチームを連れて来ることはできなかったのだ。
 チーム入場。どちらも赤が基調のユニフォームだが、今日はチーフスがホーム用、49ersは白と金。49ersはこのカラーのほうが勝率がいいという話もある。
 コイントス。49ersがテールを選びテールが出た。後半のレシーブをチョイス。
1Q 3-7 チーフスの攻撃シリーズは噛み合わず、49ersの攻撃シリーズはそこそこ前進しFG。チーフスは攻撃スタイルを変え、マホームズが左右に動き、ウィリアムズのランを出す。ケルシーへのパス。そしてマホームズも走る。4dギャンブルに成功し、最後はマホームズが走り込んでTD。リズムが出て来た。49ersは自慢のレッドゾーン守備だったがTDされてしまった。
2Q 7-3 49ersはTDをしなければならない。だがQBガロポロは4メンラッシュでサックされそうになりムリをして投げてINT。チーフスの守備がうまくいっている。チーフスの攻撃を阻む49ers守備。FGに止める。3-10になった。49ersはなんとしてもTDが欲しい。RBモスタートのランが思ったほど伸びないが、ゲインはする。サミュエルのジェットモーションも有効だが、思ったほどは伸びない。苦しい中でコールマンの中央のランがゲインしてレッドゾーンに。FBユーズチェックでTDを奪う。10-10
 問題はこのあとだ。時間は5分ある。チーフスは使い切って点を入れたい。だが49ersは止める。タッチバックなので25ヤードから。なにかスペシャルプレーをするなら今だろうか。と思ったがランを2回やって出ない。このまま時間を流されたくないチーフスはタイムアウト。すると49ersは短時間でもチーフスに攻撃させては危ないのでパスで敵陣に迫る。そしてキトルにロングパス。なにげないパスだが、パス数の少なさでしられるガロポロとしてはこれがスペシャルプレーなのだ。通ったものの、キトルの反則とされ(オフェンスのパスインターフェア)、時間切れとなってしまった。この勝負、目立たないが、チーフス側の勝利となった。老獪リードHCらが49ersを追い込んだのだ。もっとも、通っていれば49ersはいっきに優位になった。後半のレシーブだから連続してたたみ掛けていけただろう。前半同点は、どちらのチームにとっても悪くないように見えたが……。のちのちこの前半終了間際の攻防が意味を持つことになる。
 ハーフタイムショーは、久しぶりに絢爛でアグレッシブだった。シャキーラとジェニファー・ロペスとその娘が濃厚なラテンワールドを展開し、マイアミらしいショーとなった。
3Q 10-0 力の入ったシリーズを49ersはFGに終える。ガロポロのパスの特徴はクイックスローにある。守備が来る前に投げる。そのため決め打ち的なパスに頼ることになるのだが、ここで49ersは思い切ってレシーバーを増やしチーフスのマークを外す。スピードで勝とうという作戦なのだ。ある程度は成功したものの、相変わらずランが思ったように出ない。モスタートのランが止まってFGになってしまう。13-10
 チーフスは反則もあって自陣9ヤードからの攻撃。マホームズを狙う49ersの守備ライン。ボーサが常に追い回す。ちょっと焦ったのかINTで終ってしまう。49ersはチャンス到来。いつもの短いパスとモスタートのランでTD。20-10。このまま4Qもコントロールできれば49ersの勝利になるだろう。
 チーフスQBマホームズはボーサから逃げる。守備ライン対策でケルシーにワイルドキャットでボールを持たせて走らせるなど、はじめて見るようなプレーを織り込む。このままでは終らせないつもりが伝わってくる。
4Q 0-21 10点差を追うチーフスは時間とも戦わなければならない。パスが増えるだろう。49ersは守りやすくなる。プリベント守備が増える(ロングゲインを警戒)。マホームズをサック、仕方なく走って3d6。パスを弾かれてINT。勝負あったか、と思わせるシーン。49ersはここで点を追加すれば勝利へ向って時間を潰せばいい。3ポジション差になれば。ただ、チーフスやマホームズはこうした場面を何度も潜り抜けてきたチームだ。49ersはそれを警戒している。とくに前半の終わりに起きた焦りと結果的にやられてしまった感がこのあたりから、49ersにはプレッシャーにもなる。
 ところが、49ersがこれまで勝利してきたときのようにはラン攻撃が出ない。チーフスは徹底してランを止めている。焦りはオフェンスラインのフォルススタートなどの些細なミスとなって現われる。点が取れずパントになったのは痛かった。
 チーフス攻撃も49ers守備に崩されていて、これまでのようには進められない。ヒルへのパスで窮地を脱したと思われたが、チャレンジでビデオ判定の結果パス失敗になってしまった。3d15。ここで、マホームズはもう一度ヒルにパスを通す。起死回生のパスだった。このとき、プリベンドな49ers守備が悔やまれる。追い込んだ気でいたのに、するりとかわされた。急に守備ラインはマホームズへの圧量を高めていったのだが、マホームズはもう慣れたのだろうか。パスに集中している。ケルシーにTDパスが通った。20-17
 残り6分13秒。いくら守備の強い49ersでも追加点が入らず、守備時間が増えていくのは危険。FGでもいい。追加点を取らなければヤバイ。お得意のガロポロのクイックなパス。ところがディフレクトされてしまう! クイックで投げる利点を潰す唯一の方法。守備ラインがジャンプしてはたき落とす。これならQBに近づけなくても攻撃を阻止できる。90年代にNYジャイアンツの守備がとても強かった頃もそうだった(当時はベリチェックが守備コーディネーターだったんだよね)。さらに3d5でブリッツを入れてパス失敗に追い込んだ。49ers攻撃は完全に行き詰まった。このシリーズは、なぜランを試さなかったのか不思議だが、49ersとしてはランを止められている以上パスで活路を見出そうとしたのかもしれない。しかしリードしていて残り時間を考えれば、もっと多彩なラン攻撃があってもよかったはずだ。
 リターンを恐れて短いパント。この選択も不思議だった。タッチバックでいいだろうに。49ersのサイドラインはチーフスにコントロールされている。会場は全体がチーフスファンのようになり、トマホークチョップだらけになる。
 自信を持ってしまったらしいマホームズ。いたずらにボーサを恐れなくなった。むしろポケットに留まってターゲットを探す。パスを通し、自分も走る。ウィリアムスへのG手前のパスが通ってTD。20-24
 残り2分44秒。この時間に4点差は大きい。FGでは3点しか得られない。だが、守備が強いならFGを2本入れる選択もある。49ersはどう考えるのか。これまでもスーパーボウルでは残り時間ぎりぎりのFGで勝敗が決まることがあった。キッカーにとっては迷惑な話かもしれないが、49ersもこの手を使えるはず。多少は時間を失ってもランやオプションを試すことも考えられる。
 ところが、シャナハンHCはQBガロポロのパスを選択した。
 2ミニッツのタイムアウト明け。自陣35ヤード。2d7。84へのパスで1dになる。49ersらしい攻撃。このドライブでTDすればもちろん再び勝利が近づく。ところが、いいリズムと思ったところで、またしてもチーフス守備94がディフレクトをキメる。2回もやるとは。17年目37歳ベテランの94番サグス(Terrell Suggs)。追い込まれた感。3dからギャンブル的なロングパスを投げたが失敗する。これは2dでやりたかったプレーだろう。4dギャンブル失敗。
 チーフスはウィリアムスのランがそのままサイドラインを駆け上がってTDとなる。何気ないプレーだが、とてもいいプレーコールだったことがスローでわかる。攻撃ラインのうち1人(センターか)がRBをケアしているLBに突っ込んで邪魔をしたのだ。前がかりだった49ers守備はスクリメージから5ヤードぐらいを抜けてしまえば、残りは軽量のセーフティーが1人しかいない。G前に迫るとスペースが少なくなるので、マホームズはパスか自分で走ることになり読まれやすいので、こうした攻撃を通常のこととしてやっていたのだろう。20-31
 残り1分21秒あるもののこれで完全に試合はチーフスの勝利となった。
 リードHCはスポーツドリンクシャワーを浴びた。欲しかったスーパーボウルリングをついに手に入れた名将。
 なお、4Qだけで10点以上の差を跳ね返したスーパーボウルの試合は、過去2試合あった(※)。今回で3試合目となった。
 同時に、マホームズの柔軟さ、対応力、試合の中で修正していく能力の高さが証明された。マホームズはMVPとなった。
 
 チーフスの勝因。49ersのランを止めた。モスタートも12キャリー58ヤードだった。チーフスのウィリアムスは17回で104ヤード走った。さらにマホームズの対応力。接戦を何度も勝利してきたチームならではの土壇場の戦い方を身につけていたこと。
 49ersの敗因。前半にリードできたはずのところ同点で終ったこと。ガロポロのパスに頼り過ぎたこと。守備の得点がなかったこと。強力な守備のチームはレイブンズやスティーラーズに代表されるように、守備の得点がキーになっている。49ers守備はそれができなかった。
 
 
 ※2015年、49回。ペイトリオッツ対シーホークス。ペイトリオッツが4Qに14点入れて28-24で逆転勝利。
  2017年、51回。ペイトリオッツ対ファルコンズ。ペイトリオッツが4Qに19点を入れて同点となり延長戦で34-28と勝利。 
 
(2020年2月9日 更新)
 

どうなるスーパーボウル

 2月3日(日本時間)のスーパーボウルは、
 49ers@チーフス
 場所はマイアミ。データでは49ersが優勢ですね。攻撃4位。チーフス守備は17位。しかも49ersのラン攻撃は2位と強力。チーフスは攻撃6位、49ersの守備は2位。チーフスはパス攻撃が5位です。ラン主体の49ersは1dを重ねて時間を奪いながら点を取っていきたい。チーフスは爆発的な攻撃でたたみ掛けていく。ただマホームズは49ers守備相手に走り回れるのか不安があります。今季のチーフスはとてもいい試合をしてきているので強いのですが……。49ersはパッカーズ戦でもまだすべては見せていない感じがありました。QBガロポロはまた投げないのか? RB陣はチーフス守備を粉砕できるか。チーフスがまたしても魔の2Qを演出できるのか。興味深い戦いです。
 勝利のためのキーファクターを挙げてみましょう。

  49ers チーフス
守備 守備力2位。
チーフスQBマホームズを前に走らせないこと。
マホームズに余裕を与えないこと。
TEケルシーにパスを通させないこと。

守備力17位。
RBモスタート、コールマンらのランを止めること。
49ersQBガロポロのパスを邪魔すること。

攻撃 攻撃力4位。ラン攻撃2位。
ランを出すこと。
ランアフターキャッチを出すこと。
攻撃力6位。パス攻撃5位。
マホームズを守ること。
インターセプトされないこと。

 ほかにもいっぱいあるとは思いますが……。

 ゲームプランとしては、こうなるのではないか。
 49ers=接戦でもかまわないのですが、前半は時間をかけてしっかり点を取ること。そのためにランを出し、ランを出すためにショートパスを確実に決め、ランアフターキャッチで稼いでいくでしょう。ただQBガロポロのロングパスを使う手もあります。相手守備の意表を突くことができれば得点できそう。リードされても差を広げられないようFGなどもしっかり入れる。守備でも点を取れれば勝利に近づけることでしょう。
 チーフス=前半で2ポジション差リードを狙いたいですね。後半にフィジカルに守備したい。リードして後半になったら、49ersの攻撃時間を削り取っていくでしょう。RBウィリアムスとマッコイをうまく使ってQBマホームズとTEケルシーの負担を減らしながら。49ersは速攻で点が取れないのではないかと思うので、チーフスはできるだけリードして49ersの攻撃選択肢を減らしていきたいですね。

 チーフスはタイタンズ戦でやったように相手のラン攻撃を止めるだけで勝利できそうに思えます。49ersはランを止められるとQBガロポロのパスに頼ることになり、点差が離れたときもそうですが、こうなったときのチーフス守備は的を絞りやすくなります。チーフスは点を広げて相手を焦らせれば勝利に近づくことになりそうです。
 49ersは守備で圧倒し、マホームズを自由にさせなければ勝利に近づけます。それだけチーフス攻撃はマホームズがキーとなっています。攻撃では、#44FBのカイル・ユーズチェック(Kyle Juszczyk)もキーになりそう。体格のいいFBながらパスキャッチがうまく、守備とのミスマッチでランアフターキャッチでゲインするなど、ブロックやラン以外の動きもあるので注目されます。
 ちなみに、こうした大勝負では守備の強いチームが有利だと言われており、その意味では49ersは有利です。ただチーフスの修正力(ラン守備を強くしたタイタンズ戦のように)はなかなかのものですので、スーパーボウルまでにどのように仕上げてくるのか興味深いところです。
(2020/01/27 更新)

対象的な結果のチャンピオンシップ

 AFC タイタンズ@チーフス
 24対35 なんとか活路を見つけようとしていたタイタンズを打ち砕いたのは、2Qで爆発したチーフス攻撃でした。リードして優位に進めようとしていたタイタンズでしたが、チーフスを止められず前半だけで逆転されてしまいます。しかも、RBヘンリーはしっかり止められてしまいました。19キャリーで69ヤード、1TDに抑えられてしまったのです。チーフス守備はがんばりました。さらに3Q。攻めきれないタイタンズ。チーフスは7分も時間をかけてTDを目指します。この3Qに点を入れられなかったのがタイタンズをさらに苦境に追いやります。長いオフェンスの末にチーフスは4QにTDで突き放したので、タイタンズは時間との戦いも強いられます。ランよりはパス。ですが、これもなかなか簡単ではありませんでした。チーフスは堂々と戦い、そして勝利しました。スーパーボウルにふさわしい戦いぶりで、最後までキレることなく攻守をやりきった点がみごとでした。この試合、QBマホームズは、パスは35回で23回成功、294ヤード、3TDとみごとですが、ランも8回53ヤードを走りこの日のチームのリーディングラッシャーでもあったのです。タイタンズは上記のようにヘンリーが抑えられてしまうとQBタネヒルのパスだけでは事態を打開できなかったのでした。
 NFC パッカーズ@49ers
 20対37 まさかこれほど一方的な試合になるとは。スコアこそパッカーズも20点あげていますが、前半を0対27と最悪のゲームをしてしまったことは悔やまれます。とくにINTは残念でした。後半は49ersも守備を緩めたこともあってQBロジャースらしいパスも出たのですが、49ersの攻撃を完全に止めることはできず加点されてしまったため、どうにも追いつけませんでした。前半で決まってしまった感じです。この試合では、中継でも盛んに話題にしていましたがQBガロポロはほとんどパスを投げませんでした。8回投げて6回成功、わずか77ヤードです。点は守備とラン攻撃で獲得していました。RBモスタートは29キャリーで220ヤード、4TDと大活躍。モスタートをパッカーズは最後まで止められませんでした。パッカーズのQBロジャースは39回で31回のパス成功率は脅威的でした。326ヤード、2TD。これなら勝っていてもおかしくない数字。ですが、2INTが痛い。さらにラン攻撃はほとんど出ませんでした。49ers守備はすごいですね。

(2020/01/21更新)

どうなるチャンピオンシップ

 NFLは、AFCとNFCの2つのカンファレンスがあり、そのチャンピオンを決めるのがこのチャンピオンシップ。そして、両カンファレンスのチャンピオンが激突するのがスーパーボウルです。1月20日(日本時間)に続けて行われるカンファレンス・チャンピオンシップはどうなるのでしょう? 2試合ともレギュラーシーズンに1度対戦しています。40代の若いHCのチームが3つ残り、大ベテランHCのチームが1つ残っています。戦略も戦術も違う4つのチームがどのような戦いをするか楽しみです。

 AFC タイタンズ@チーフス
 チーフスの攻撃力は6位。タイタンズの守備力は21位。タイタンズの攻撃力は12位、チーフスの守備力は17位。お互いに守備にちょっと難があって、攻撃力はまずます。とくにタイタンズはデータではそれほどいいわけでもないのに、大物を次々と撃破してここまで来ています。成長しているチームとも言えます。
 攻撃力ではパスが5位のチーフス、ランが3位のタイタンズ。このポストシーズンはRBヘンリーの超人的なランによって試合を組み立ててきました。一方のチーフスはQBマホームズのパスが中心。テキサンズ戦の7連続TDはみごとでした。
 直近で両者は、レギュラーシーズンWeek10で対戦。32対35でタイタンズが勝利しています。このときのスタッツを見ても負けたチーフスですがQBマホームズは50回投げて36回成功、446ヤード、3TD。それでも負けたのです。タイタンズQBタネヒルは19回投げて13回成功、181ヤード、2TD。そしてタイタンズRBヘンリーは、23回キャリーで188ヤード、2TD。チーフスはランでのTDはありません。その差だったとも言えます。
 前の試合で、タイタンズはレイブンズを破りましたが、これは仮想チーフスでもありました。一方、チーフスが勝利したテキサンズはタイタンズとはかなり違うチームでしたし試合展開も違ってしまいましたが、ただ言えることはチーフスのラン守備は改善されているように見えました。QBワトソンのランを止めていましたし。ラン攻撃もウィリアムズで2TD取るなど改善されているように見えました。これがタイタンズ戦でも有効かどうかは不明です。
 チーフスのHCはアンディー・リード。61歳のベテランです。第39回スーパーボウル(2005年)では当時イーグルスのHCとしてペイトリオッツと戦い24対21で負けていますけども、いまでは現役HCとしてはそのペイトリオッツのHCベリチェックに次ぐキャリアの持ち主です(通算220勝)。ここでぜひともスーパーボウルに勝利したいところでしょう。彼はNFLのプレイヤーではなく、BYU卒業(攻撃ラインのタックルだったとか)後から大学のコーチへと転じて、長く攻撃ラインコーチを続け、パッカーズの攻撃ラインコーチとしてNFLへ。そこからイーグルスのHC、2013年からチーフスHCです。
 タイタンズのHCはマイク・ブレイベル。44歳。以前にも紹介しましたが、ペイトリオッツのLBで活躍後、選手として2シーズン、チーフスにいました。古巣を撃破することに意欲を燃やしているようにしか見えないブレイベルのことですから、この試合は望むところでしょう。NFL選手からオハイオ州立大のLBコーチなどを経てテキサンズのLBコーチ、守備コーディネーターから、2018年にタイタンズHCに抜擢されています。レイブンズ戦で、何度も4dギャンブルを止めたパワフルな守備は彼の自慢のでしょう。現在タイタンズの守備コーディネーターもスゴイ人でディーン・ピーズ。マイアミ大、ノートルダム大、ミシガン州立大でのコーチングスタッフからNFLでは、ペイトリオッツ、レイブンズと守備の強いところを経験しての現在です。
 冷静さ、したたかさが出てきたQBマホームズとチーフスを相手に、データ上では見劣りしそうなのに大物をやっつけてきたタイタンズがどう戦うのか楽しみです。とくに地味ながらもタイタンズQBタナヒルはレーティングでトップでもあり、第6シードからの勝ち上がりで成長しているようにも見えますので、大方の予想ではチーフス勝利でしょうが、タイタンズもこれまでの通り、したたかに戦うことが期待されます。

 NFC パッカーズ@49ers
 49ersの攻撃力は4位、パッカーズの守備力は18位、パッカーズの攻撃力は18位。49ersの守備力は2位。レギュラーシーズンの成績で見る限りは地元で試合のできる49ers優位となります。49ersの攻撃力はパス13位、ラン2位。ラン攻撃で活路を開くタイプ。パッカーズはパス17位、ラン15位ですが、もちろんQBロジャースのパスがメインですし、レギュラーシーズンは彼が負傷で出ていない試合もあるので、これだけでは断定しにくいところです。シーホークスとの試合でもしぶとく攻撃をしていました。
 この両者はレギュラーシーズンのWeek12で対戦して、37対8で49ersが圧勝しています。このときパッカーズQBロジャースは33回投げて20回成功、104ヤード、1TDでした。ヤードが少なすぎますね。49ersQBガロポロは20回投げて14回成功ですが、253ヤード、2TDと、少ない回数で距離もTDも倍。この差は49ers守備でしょうか。最初のロジャースのプレーでサックされてボールを落とし49ersにリカバーされてしまい、そこからTDされてしまっていましたね。その後も前半で勝負あったといった感じの一方的な試合でした。ロジャースはかなりプレシャーを受け続けていましたし、レシーバーもなかなか厳しく守られていたのです。49ers守備の特徴は、ブリッツをしなくてもQBサックをする点でしょう。ブリッツとは通常の守備ライン(最前列)に加えて人数を増やしてプレッシャーをかけることですが、これをやるとその分だけ後ろにスペースができ、パスが通りやすくなるのです。しかし49ersはあまりブリッツしないのに、プレッシャーをかけられるため、ムリをして投げればINTの餌食となってしまうわけです。恐ろしいですね。知られているのはCBシャーマンです。神出鬼没でまるでレシーバーのように先回りしてINTしますよね。31歳のベテラン。そしてプレッシャーをかけているのはDLアームステッドやDEニック・ボサ。まだ22歳とは思えませんが……。
 しかしパッカーズもWRアダムスなどいい選手がいますので、ロジャースに少しでも時間を与えればロングゲインできる可能性はあります。さらにRBとして走り、パスも取るアーロン・ジョーンズもいます。彼はQBロジャースと綴りも同じアーロン(Aaron)なんですが。もっともWeek12ではどちらもあまり活躍できませんでした。
 49ersはパスターゲットとしてTEキトル、ラン攻撃はRBはコールマンとモスタートというタイプの違う2人がいます。バイキングス戦でもコールマンがしっかり走っていました。
 パッカーズはなんとしてでも接戦に持ち込みたいところでしょう。そのためには守備ががんばって49ersを止めなくてはなりません。果たしてできるでしょうか。
 49ersのHCカイル・シャナハンは、名HCマイク・シャナハンの子です。大学時代はWRで卒業後コーチの道へ。しかし1年UCLAのアシスタントコーチをやったあと、グルーデン(当時バッカニアーズHC)のアシスタントに。つまり卒業後2年でNFLのコーチ職です。その後テキサンズへ。さらにレッドスキンズ(父マイクがHCになったので)へ行きますが成績不振で親子ともにクビ。ですがカイルはブラウンズ、ファルコンズでオフェンスコーディネーターを務め、2017年から49ersのHCとなっています。いま40歳。若いです。そして攻撃については独自の発想もあるようで、彼自身がオフェンスのコーディネーターも兼ねているようです。守備のコーディネーターであるサラは、シーホークスから来ています。
 パッカーズのHCマット・ラフルアーは、大学時代、そして屋内でやるNational Indoor Football LeagueでQB(控えQBを含む)でした。高校や大学の攻撃アシスタントコーチなどからコーチ職を開始しテキサンズの攻撃アシスタントコーチへ。そう、テキサンズ。49ersのカイル・シャナハンはそのとき攻撃コーディネーターで、一緒に仕事をしていたのです。そしてシャナハン親子がクビになったレッドスキンズへ。さらにノートルダム大学、ファルコンズ、ラムズ、タイタンズで攻撃コーディネーターを経てパッカーズHCへ。彼もまた40歳。シャナハンとはライバル関係にあるわけです。
 両方のチームのHCが攻撃に詳しいので、どのようなプレーコールをするのか、とても楽しみな試合です。
 

衝撃的なディビジョナル・プレイオフ

 1月12日(日本時間)
 NFC バイキングス@49ers
 10対27 試合は接戦でした。49ersはいつものオフェンス。多彩なラン攻撃を中心に、鋭く短いパス。守備はどちらも元気がよく相手の攻撃を抑えていました。49ersがリードしながら進みますが、ここでバイキングスに流れを戻すために必要な攻撃場面で、49ersのベテラン、シャーマンにINTを喰らったのは痛かったですね。49ersのオフェンスラインがよくてランが出る。それをバイキングスは止められないままに点を入れられてしまう。このあたりで勝負が見えてきたでしょうか。RBコールマンのランを止められませんでしたね。49ersは慎重に試合を進めていた印象があります。
 AFC タイタンズ@レイブンズ
 28対12 タイタンズはみごとな守備と思った以上にがんばった攻撃で衝撃的な勝利です。レイブンズもぜんぜんダメだったわけではなく、QBジャクソンはそこそこの成績を残していますのでデータ的には悪くありませんでした。ですが、タイタンズ守備は要所でいつものレイブンズ攻撃をことごとく粉砕していました。とくにRPO(ランパスオプション)対策がみごとに決まっていましたね。ジャクソン自身を前に走らせないように守備ラインやLBで追いかけ、スペースをなくして、同時にプレーが崩れたときに頼る手近なレシーバーをしっかりマークする。このため「ここで1dが欲しい」という場面で取れない状態。またRBイングラムのランも止めていました。一方、タイタンズはこの日もRBヘンリーがしっかりゲイン。レイブンズはヘンリー対策ができていませんでしたね。象徴的なのはレイブンズの4dギャンブルを止めたあと、タイタンズQBタナヒルがプレイアクションパスで見事にTDを奪ったシーンでしょうか。勝負あったな、と思いました。

 1月13日(日本時間)
  AFC テキサンズ@チーフス
 31対51 これまた衝撃的な試合でした。やることなすことダメダメなチーフス。守備もザル、攻撃はチープ。あっという間に24点も入れられて、テキサンズの一方的な試合になったのですが、これをひっくり返したのです。しかも前半で。この日のQBマホームズは精神的なタフさを見せつけました。昨季とは違う。自棄になることなく、じれることなく、自ら走り、投げました。ケガで心配されていたTEケルシーは最高のパフォーマンスでした。冒頭こそドロップしていましたが、その後すぐに取り返します。頼れる男です。そしてキックオフリターンで、テキサンズのリターナーの手からボールがポーンと飛び出してすっぽりチーフス選手へ。こんなターンオーバー、滅多にないですよね。そこからTDして24対21。こうなったらオセオセのチーフス。結果的に7連続TDをして逆転し、8連続得点(FGを入れて)で勝利を確信。こうなるとテキサンズにはなすすべもなく……。束の間の喜びも消えて……。チーフス快勝、怪勝という印象でした。
 NFC シーホークス@パッカーズ
 23対28 激戦でした。極寒の地。マイナス5度とか。風もあるので体感はさらに低いでしょう。ボールがカッチカチらしいし。でもこのランボーフィールドをホームとしているパッカーズはなんともないのでしょう。先制TDをランとパスでみごとに取ったパッカーズは最初から優位に見えました。RBリンチのランをキーとしたシーホークスですが、いかにもスロースターターというか、なかなかリズムが出ません。苦労して苦労して徐々に点を重ねますが、こうなったら守備のビッグプレーが欲しいところです。この試合のもっとも印象的だったのは、グリフィン兄弟がQBロジャースをサックしたシーン。ここから逆転できればよかったのですが、時間が足りませんでした。結果的に最初のドライブできれいにTDしたパッカーズの優位が最後まで保たれた試合でした。

 この結果、1月20日(日本時間)のカンファレンス・チャンピオンシップは……。
 AFC タイタンズ@チーフス
 NFC パッカーズ@49ers
 となりました。どちらも激戦になりそうで楽しみです。

(2020/01/14更新)

 

ディビジョナル・プレイオフの展望

 細かいチーム比較を追加、各チームのリンクをつけました。
 ロースター(出場予定選手)や負傷などの情報は各チームのサイトで確認してください(英文)。

 1月12日(日本時間)
 NFC バイキングス@49ers
 チーム力のあることを証明したバイキングスですが、正直、49ersに勝つのは難しいでしょう。レギュラーシーズンの試合でパッカーズ、チーフスに負けていて、シーホークスとも1勝1敗だったのですから……。49ersのとんでもないパワーが発揮されたらひとたまりもないでしょう。
 バイキングスは守備もいいですが14位、49ersの攻撃は4位。そして49ersの守備もよくなんと2位(レーティングでは1位タイ)です。バイキングスの攻撃は16位とあまりに低調。ただしQBカズンズによるパス攻撃に限れば6位です。好調な49ers守備もパス守備だけに限れば7位。とはいえ、カズンズはパス攻撃の幅を広げなければ餌食になりそう。それでもパスで攻めるしか活路はないかもしれません。どうするカズンズとレシーバー陣。もしも#33RBクックのランがうまく出るようならバイキングスにも勝ち目がありそうです(ボールコントロールも可能でしょう)。
 49ersの攻撃力はQBガロポロのクイックで正確なパス。典型的なウエストコーストオフェンス(短いパスをつなぐ、左右に散らす、多くのレシーバーを使う、RBがレシーバーにもなる)です。1dを取り続ける状況ならバイキングスの攻撃時間が減ってしまいます。パスで行くしかなくなったら強力守備の餌食になりやすい。バイキングスはセインツ戦でQBブリーズを崩すことに成功しましたがQBヒルにはやられています。QBガロポロはヒル以上のQBでしょうから、守りにくいでしょう。ウエストコーストオフェンスではパスは短いのですが、そこからのランで大きく稼ぎます。これが脅威なのです。
 AFC タイタンズ@レイブンズ
 タイタンズは巧妙にゲームを支配するチームですが、レイブンズに勝つのは難しいでしょう。ペイトリオッツに勝利したとはいえ。ただしレギュラーシーズンでチーフスに勝利した試合を思えば、絶対とは言いにくいのも事実。レイブンズに死角があるのか。ちょっと見当たらないのですが、もはやスーパースターとなったQBラマー・ジャクソンがケガをするなどして不調にでもなれば話は別です。走るQBはリスクを伴うので、タイタンズ戦はムリな戦法は使いたくないはずです。ただし守備も強力なのでタイタンズがどれだけ自分たちの攻撃を出せるか。苦戦は必至でしょう。
 タイタンズの攻撃は12位、レイブンズの守備は4位。レイブンズの攻撃は1位、タイタンズの守備は21位。タイタンズのいいところといえば、ラン攻撃3位(レイブンズは1位)。簡単に言えば、タイタンズが1TDを取る間にレイブンズは2TD取るような差です。不利なのはわかっているので、どう覆すのか。レイブンズの攻撃はRPO(ランパスオプション)が特徴。QBはボールをRBにハンドオフするか、誰かにパスするか、あるいは自分で持って走るか。脅威のQBジャクソンは体勢が崩れていてもクイックなパスを正確に投げることが多く、自ら走ったらRBかTEかという強力さ。
 タイタンズQBタナヒルのレーティングが1位という点はタイタンズにとっては重要です。ワイルドカードで鮮烈な印象を残したRBヘンリーを上手に使う(プレイアクションパス、ランの体型からのパス)、ヘンリーをレシーバーに使うなど秘策を練っているでしょう。接戦に持ち込みたいタイタンズですが、レイブンズが前半でリードしてしまうと追いつけなくなりそうです。
 とくにレイブンズ守備のLBなどによるブリッツは強力。タナヒルがちゃんとパスを投げられるかどうか。3dに追い込まれるとタナヒルの成功率はぐっと落ちてしまいます。苦しいですね。レイブンズ守備も強いとはいえ3dの守備はやや弱いようですけども……。レッドゾーン守備はとても強いので、ヘンリーでゴール前へ迫ってもTDできない確率が高く、差を広げられやすいでしょう。この点で、最悪の場合、タイタンズは長時間の攻撃をやらされて点は少なく(FGの3点)、レイブンズは短時間でTD(7点)を奪うといった状況が発生しやすいですね。
 1月13日(日本時間)
  AFC テキサンズ@チーフス
 予測しにくいゲーム。チーフスは1週休んでいるしホームなので有利でしょう。ただワイルドカードのテキサンズを見ていると、あなどれない相手です。レギュラーシーズンでの対戦ではテキサンズが勝利しています。このときもチーフスのホームゲームでした。今季のチーフスはややムラがあって、やるときはやるけど、とんでもなくダメな場面などもあって安定していません。そこにつけいるスキがありそうです。とはいえ、チーフスが有利なのですけども。チーフスが絶好調なら前半で決まっちゃう可能性もあり。テキサンズは前半、とにかく最小失点でいくことですし、チーフスは不用意なミスを避ける必要があります。
 チーフスの攻撃力は6位、テキサンズの守備力は28位(ただしJJワットがいない試合が多かったのですが、復帰しています)。テキサンズの攻撃力は13位、チーフスの守備力は17位。ここが最大のポイントになります。テキサンズは攻撃できる。しかしチーフスの方がさらに攻撃できる。ひっくり返せるとすれば、JJワットが戻ったテキサンズ守備力が28位なんてものではなく、遥かに高いパフォーマンスを見せることでしょう。以前にも書きましたが、昨年のNFLのMVPとなったQBマホームズは素晴らしいのですが、ときどきボールを持ち過ぎます。崩れてしまったときにもボールを持ってパスをしようと後方に下がってうろうろしやすい。ここでサックされたら大きなロスになります。Week6でテキサンズはチーフスに勝利しています。このときはQBワトソンがパスやランでチーフス守備を攪乱。RB陣ともどもラン攻撃がとても効果的でした。ラン攻撃主体に組み立てるとしたら、僅差のゲーム(点を取るまで時間がかかる)で勝利するプランが考えられます。もっともチーフスのラン守備がこれまで通りなら、ザルのように走られまくってテキサンズの大勝利ということもあり得ます。時間も点もテキサンズが上回れば、チーフスはパス攻撃に頼るしかなくなり、上記のようにQBマホームズがパスを狙ってうろうろする場面も増えます。チーフスが勝つためにはテキサンズのラン攻撃をなんとか止める。そしてQBマホームズがロスしたりサックされたり、ファンブルしたりINTされたりするミスが出ないようにする。うーん、できるでしょうか。マホームズのスゴさは3dと追い込まれたときに発揮され、どれだけいい守備をしていても一発でやられてしまうことがあります。テキサンズ守備は気が抜けません。総合すると30点取ったらチーフスの勝利。20点以内の僅差ならテキサンズが勝ってもおかしくないでしょう。チーフスの攻撃にとってはTEケルシーが不可欠ですが、膝のケガがあり心配ですね。もっともケガ人の数ではテキサンズの方が多いですが……。JJワットだって完治したわけではないので。
 NFC シーホークス@パッカーズ
 このカードはスーパーボウル級ですね。予測が難しいです。パッカーズはホームなので有利です。割合、わかりやすい勝敗の多かったシーズンでした。強いところに負け、弱いところに勝ち、それでいて対バイキングスにはちゃんと2勝するなどそつなくプレイオフに残ったチーム。最後まで接戦を繰り広げて這い上がってきたシーホークスとは違います。チーフスには勝つけど49ersには負けちゃうみたいな感じのパッカーズが、どんなゲームを組み立てるのか興味深いですね。シーホークスは、戻って来たRBリンチが徐々に本領を発揮してきています。ただワイルドカードであまり点が取れませんでした。今季は20点前後で苦しむ試合がいくつかあって、パッカーズに突き放されたら辛いですね。接戦ならシーホークスも可能性ありです。
 シーホークスの攻撃力は8位、パッカーズ守備力は18位。ところがパッカーズ攻撃力18位に対して、シーホークス守備力はなんと26位。今季、シーホークスが苦しんでいるのは守備力。この点はチーフスとよく似ていますね。そんなシーホークスの攻撃力で目立つのはラン(4位)。一方、パッカーズは攻守の総合力でここまで来た印象です(セインツに似ているかな)。データで見たらシーホークスが優位。ただしパッカーズはホームゲームに強い。パッカーズ守備が奮起して、シーホークスQBウィルソンのパスとランを止めることが大事です。それに尽きます。RBリンチは囮に使うことが多いかもしれませんが、ランまたはレシーブでしっかりゲインしてしまうかもしれないので面倒です。またパッカーズとしては、シーホークスのINTにも注意しなければなりません。シーホークス守備は局面を変えるようなターンオーバーをやらかします。パッカーズの偉大なQBロジャースですが、波があって今季はミスも目につきます。最高の調子のときのようなパスの速度、正確性はないような気がしてなりません。肝心なところ(3dやレッドゾーン)で厳しい状況になるシーンが何度かあってちょっと心配です。持ち直してくれていることを祈ります。幸いなのは、シーホークスの守備が大したことない点です。もろもろ考えればパッカーズが地元でいつものように堂々と試合をすれば僅差で勝てるのではないか。そんな気もするのですが……。

(2020/01/06 2020/01/10更新)

ワイルドカードの熱戦

 ワイルドカードの4試合、どれも熱い戦いでした。

1月5日(日本時間)
 AFCのワイルドカード
 ビルズ@テキサンズ 19対22
 ビルズのチーム力がどれほどのものか興味津々でした。いきなりスペシャルプレーを連発するビルズ。ことごとく成功させて勢いづきます。ビルズはシングルテリーへのパスがよく決まる。ですが、テキサンズはJJワットが戻ってきて徐々に力を発揮。QBワトソンも徐々にスピードアップ。お互いに守備もよく、簡単には引き離せない。追いつき追い越されまた追いつく。最後までわからない展開で、とうとう延長戦に。この延長戦もすぐには決着がつかない。最後の最後に崩れたプレーからワトソンらしいパスが通ってFGレンジに。4時間にもおよぶ試合はようやくテキサンズ勝利となりました。ビルズはいいチームですね。惜しかった。
 タイタンズ@ペイトリオッツ 20対13
 タイタンズのアップセットがあり得る試合。霧でかすんだ会場。ペイトリオッツは早々にスペシャルプレーを見せるが失敗する。何度も言うようだが、スペシャルプレーは劣勢なチームが意外なタイミングでやるもので、成功させなければ意味がない。ペイトリオッツは嫌なムード。タイタンズは、RBヘンリーがガンガン走る。そんなに、というほどボールを持つ。ヘンリーのランしか出ない感じ。だが止められないのだ。34キャリー182ヤードは怪物です。守備はサックこそなかったが2年目のLBエバンスもすごくて何度もブレイディに襲いかかる。ペイトリオッツはここ何年も見たことのないほど珍しい状況。前半最後にヘイルメリーパスをダメ元でやってみたり、ほぼ試合が決まった最後のキックオフリターンでもラテラルパスでつなごうとか試みたり。ミスも数は少ないものの目立ちました。タイタンズ、巧みに勝利しました。

1月6日(日本時間)
 NFCのワイルドカード
 バイキングス@セインツ 26対20
 セインツは2年前のプレイオフでバイキングスと戦ってほぼ勝利というところで逆転されてしまった過去があり、バイキングスが苦手なのかもしれません。この日はQBブリーズの調子がイマイチ。後半は例によってマルチな男#7ヒルが活躍することでレギュラーシーズンのような迫力を見せたのですが、なかなかリードを広げるところまではいかない。ヒル自身が50ヤードのパスを通したり、いっきにたたみ掛けるのかと思いきや、ブリーズはINTくらったり落としたり。FG失敗したり。バイキングスは最初こそよそ行きな感じでしたが、徐々にランとパスがいいリズムになっていきます。20対17。バイキングスが逃げ切るかと思ったら同点になり、延長に。しかしコイントスでレシーブを獲得したバイキングスは、堂々と攻撃してTDを奪い決着をつけました。バイキングスのチーム力は意外にも高いものでしたね。
 シーホークス@イーグルス 17対9
 楽しみにしていた試合だったのですが、早々にイーグルスQBウエンツがタックルされたときに頭部にヘルメットが当たってそのせいで離脱。戻ることができないことが判明した段階でイーグルスは苦しくなりました。そもそもケガ人が多くて苦しんでいた今季、QBもいなくなると(前にもそういう状況で戦っていましたけども)さすがにね。ベテランのQBマカウンはいい場面もあったものの、試合を決定づけるほどの活躍はできませんでした。シーホークスはイーグルス守備に苦しめられ、アウェイということもあってか、思うように点が入らない状態ながらも、RBリンチでTDを取ったり、ここぞというところでメトキャフへのパスが通るなどして勝利しました。

(2020/01/06更新)

 

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ますもと・てつろう

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「かきっと!」の編集長です。記事もいろいろ書いています。

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